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Re: 99の扉 −死のゲーム− ( No.9 )
日時: 2011/08/12 10:31
名前: 茉由 (ID: AUvINDIS)
参照: http://nekketusennsei!syousetukakiko

部屋には泣いている奴、叫んでいる奴。

精神が安定しているのは俺と愁だけだ。

といっても、ギリギリで保っている状態だ。

 とりあえず落ち着かせるために、俺は状況の整理をはじめることにした。

 ここにいるのは全部で10名。

女が3人、男が7人だ。

 白い男のことはとりあえず【管理人】と呼ぼう。

管理人はゲームの説明をした。

タイムリミットの24時間までにここから出る。

扉のどれか一つが正解の扉。

まだ誰も扉を開けていない。

天使の絵の書かれた扉もまだだ。

 しかし扉を間違えれば死が待っている。

 こんな感じか。

24時間もあれば考える時間は充分ある。

「だれか携帯持っている人はいませんか?

他にも脱出出来そうなものとか」

 誰も答えない。

答えるとこのゲームを認めることになってしまうからだろうか。

「俺持ってる」

 愁が答えた。

「つながる?」

「ちょっと待って……。

無理だ、つながらない」

 これで警察に連絡するという希望はたたれた。

 このまま黙っていても仕方がない。

何か話し合わなければ。

 「なあ、お前ら二人はあの男の話しを信じてるのかよ」

さっきまで座っていた男が突然立ちあっがった。

よく騒いでいた男だ。

俺と愁のことを思いっきり睨みつける。

「信じるもなにも黙っているだけじゃここから出られない」

「そうですよ。

皆で話し合いませんか?」

「もしかしてお前らがこれを仕組んだんじゃねぇか?

こんな状況で落ち着いてられるなんてありえねぇからな。

しかも年も近そうだ。

高校生くらいか?

いかにも餓鬼が考えそうなゲームだ!

おい皆聞いてくれ。

犯人はこいつ等だ」