ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

PROLOGUE ( No.3 )
日時: 2011/08/15 15:02
名前: ★逢夢☆ (ID: 2ft.mOaW)

      PROLOGUE
あたしたちは、放課後だれ一人いない学校の階段の踊り場でくちゲンカをしていた。

「だから…葵は香苗のことが心配なんだよ…!!」
「…っ!!」

本当に、本当に小さなことから始まったケンカだった。

「葵はいつもいつもそう。あたしのこと心配だとか言っていい子ぶってる!何?あたしへの当てつけ?あたしよりあんたの方が何でもできるって言いたいの?」
「なっ…そんなんじゃないっ!!」
「もういい!!あんたなんか…絶交よ!!!」

ドンッ!!
あたしはわざと葵にぶつかった。
そして走って階段をかけおりた。

バキィィィ!!

奇妙な音が学校中に響き渡った。
それでもあたしは振り向かずに学校を出た。