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Re: 伝説の戦い ( No.1 )
日時: 2011/08/24 15:05
名前: コウタ (ID: hoeZ6M68)


ヴェラム「何!?アルスタントの復活じゃと!?」

手下1「はい、ヴェラム様。あれ以降扉は封じられていましたが、中か
らこじ開けられた様で。既に魔界軍は防衛兵を攻め落とし、こちらへ攻撃を仕掛けてくるのも時間の問題です」

ヴェラム「・・・コレではどうにもならんな」

手下1「それでは、地球は・・・!」

ヴェラム「わかっておる。ただ、伝説の戦士さえいるなら・・・」

手下1「伝説の戦士?」

ヴェラム「500年前、この戦いに終止符を打った8人の光待纏う戦士じゃ」

手下1「では、その方々がいるなら!」

ヴェラム「いや、無理じゃ。伝説の戦士達は遺跡で眠っていたのじゃが、遺跡は壊れ、戦士がいなくなったんじゃ」

手下1「そ、そんな」

ヴェラム「大丈夫じゃ。戦士達はそのうち記憶を取り戻し、立ち向かってくれるはずじゃ。それまで冷戦だ!」




一方そのころ・・・



僕は走っている。人を超えたスピードで、気の遠くなる距離を。
何故かって?なんとなくさ。
僕はシャドウ。片手剣を手に、立ち塞がる魔物を蹴散らしている。

シャドウ「丁度50体だな。ん?誰だ?」

むこうから、人影がやってくる。

シャドウ「・・・」

???「どいてくれないか?」

シャドウ「あいよ」

???「ん、剣?何故剣を持っている」

シャドウ「こっちの台詞でもある。理由は、村長から魔物の討伐以来が来たからな」

???「奇遇だな。どこの村だ?」

シャドウ「イルズ村だ」

???「俺もイルズ村だ!俺はヨハネス!遊びに来いよ!」

シャドウ「おう。僕はシャドウ。門で待ち合わせだ」

ヨハネス「ああ!」


時は立ち、村の門にて・・・


シャドウ「よ、ヨハネス」

ヨハネス「遅かったな。何体だ?」

シャドウ「50体任された」

ヨハネス「え?俺10体」

シャドウ「少な!!」

ヨハネス「村長ったら、何考えてんだ?エリアも同じなのに」

シャドウ「まあまあ、ここで長話してもアレだろ。案内してくれよ」


ヨハネス家・・・


シャドウ「多分、追加だと思うな。お前のほうが後だったんだろ?」

ヨハネス「なるほどな」

シャドウ「この紅茶美味しいな」

ヨハネス「そりゃどーも」

ドカーン!!!!

シャドウ「何だ?」

ヨハネス「外からだな。出てみよう」

そこには、目を疑う光景があった。
そこらの家や木々は燃え、人々は何かしらの兵隊に襲われていた。

シャドウ「あの兵は、黄泉の亡者か?」

ヨハネス「あの金の鎧着てるやつ・・・まさか、魔将軍の長のガルン?」

シャドウ「とりあえず、兵とあのガルンとやらを潰すぞ」

ヨハネス「おう」

そういうと二人は剣を抜き、片っ端から潰していく。

シャドウ「そらぁ!!」

ヨハネス「ほらよ!」

兵ははっきり言って雑魚だった。二人が持つ剣で切りかかれば一発で消えてなくなっていった。

シャドウ「・・・雑魚が」

ヨハネス「・・・屑が」

そういいながら二人はガルンの元へ。

シャドウ「おい。この村に被害を出したのはお前か」

ガルン「分かりきってること聞くな」

ヨハネス「このたびの不埒な行い、その罪万死に値する!」
といいながらヨハネスは切りかかる。鎧は少し砕けたが、ガルンはくらってなかったようだ。

ガルン「あまい!」
ガルンは槍をヨハネスに突き刺してきた。が、シャドウが庇う。

シャドウ「隙あり!」
槍と剣が刃を交わし、金属音が鳴る。槍が重い分、相手の動きは鈍いため、上手く隙をつくことができた。しかし・・・

ガルン「雑魚なんだな」

シャドウ「く、うあ!」
鎧に斬りかかったが、その間にガルンは体勢を立て直し、シャドウは槍の横殴りで飛ばされた。

ヨハネス「くらえ」

ガルン「何!?」
隙のできたガルンをヨハネスが突く。ガルンの鎧を貫き、攻撃が届く。倒れこんだガルンは立ち上がろうとするが・・・

シャドウ「終わりだ!」
シャドウが大ジャンプし、上から斬り下ろす。鎧を斬り砕くが、まだ壊れない。地面に剣がついたと同時に剣から青い爆風が発生。爆風は鎧を完璧に破壊した。

ガルン「ふん」

ヨハネス「な!」
ガルンは光に包まれて消えた。

シャドウ「逃げられたか」

ヨハネス「シャドウ?あの爆風は一体・・・?」

シャドウ「よく分からん。しかし、死者がいると聞いたが」

ヨハネス「いったん別れよう。後で門まで来てくれ」

シャドウ「あいよ」




シャドウ・・・




シャドウ「父さん、母さん!大丈夫!?」

フランケン「ああ。なんとかな」

ケイト「ピーチも無事よ」

ピーチ「お兄ちゃん!怪我はない!?」

シャドウ「怪我自体はないけど、ガルンを相手したからね。ちと、槍で殴られた」

ピーチ「ガルン!?一人でそんな・・・」

シャドウ「いや、たまたまヨハネスとお茶してたらな」

ケイト「なるほど。1人じゃなかったのね」

シャドウ「みんな、僕、ガルンを追うよ」

ピーチ「無茶だよ!」

フランケン「ピーチ、止めるな。何かあるんだろ」

シャドウ「うん。ヨハネスも追うだろ。一緒に行ってやりたいんだよ」

ケイト「わかったわ。行ってらっしゃい。たまには戻ってきてね」

シャドウ「うん」




ヨハネス・・・




ヨハネス「買い物でいないなんて・・・しかたねぇ。母さんに置手紙でも残していくか」
こう書いていった。

家族の皆へ
ここの村では暴動が起こりました。
それで俺とシャドウってヤツと一緒に暴動の凶元、ガルンを追い払いました。
ごめんなさい。俺とシャドウの勝手で、あちこちで暴動を起こしているガルンを追うため、旅に出ます。
連絡は書簡で送ってください。
また、いつか戻ってきますので。
さよなら。

ヨハネス「分かってくれるならいいが・・・」




村の門・・・




シャドウ「ヨハネス。言わなくても分かるだろ?」

ヨハネス「ああ。準備はいいか?」

シャドウ「いつでも。途中の村や町で宿でもとりながら、ガルンを追うぞ」

ヨハネス「ああ。じゃあ、行くぞ!」

この時、二人はまだ知らなかった。
この一歩が、世界の存亡をかけた戦いになるとは・・・