ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 伝説の戦い ( No.6 )
日時: 2011/09/04 13:20
名前: コウタ (ID: hoeZ6M68)

そのあと、シャドウはスージーの治療法を教えてもらうためにフォルテと共に奥地へ赴いた。フォルテ曰く、ヨハネスに知られてはいけない内容らしい。

シャドウ、フォルテ___

シャドウ「・・・なるほど。じゃあ、発作の種類によって対処法が変わるんだな」
フォルテ「うん。種類は3つだよ。咳が止まらない時、頭痛、呼吸困難」
シャドウ「おいおい」
フォルテ「まず、咳が止まらない時は水を飲ませた後に背中をさすってあげて。目安の位置は・・・ブラジャーの辺りかな」
シャドウ「アイツしてるのか?」
フォルテ「大きさ的にするでしょ。してない日もあるけど、位置くらい分かるでしょ?」
シャドウ「ま、まあな」
フォルテ「次、頭痛の時はね、安らぎを与えて」
シャドウ「でもどうやって?」
フォルテ「まあ、単純に言えば、要求を解決してあげればいいけど」
シャドウ「単純・・・」
フォルテ「頭痛の発作は精神的に苦痛を与えられたり、心配事があったり、悩みがあったり、そんな感じだからさ」
シャドウ「なんのトラウマだろう・・・」
フォルテ「私も知らない。次、呼吸困難はね、どこかに座らせて、後ろから胸に手を当ててあげて。あ、あっち系の胸じゃないからね!」
シャドウ「わかってるっつーの!心臓の辺りだろ?」
フォルテ「うん。これも安らぎで直るから、君だと直りが早くなるかもね」
シャドウ「・・・これはヨハネスに渡ったらヤバイな」
フォルテ「わかるでしょ!?さ、もどろう」

ヨハネス、スージー___
ヨハネス「・・・髪、長すぎないか?」
スージー「気のせいじゃない?」
ヨハネス「・・・」

ヨハネス「何気に露出の多い服だな」
スージー「動きやすいの」
ヨハネス「それならジャージとかでも良くね?」
スージー「・・・着ているところをイメージしてごらん」
ヨハネス「・・・・・・・・・なんか変」
スージー「でしょ?」

こんなしょーもないしみじみした会話が続き、ついにヨハネスは・・・

ヨハネス「っ〜〜〜〜ぁぁあああああもう!何だよこの空気の重さは!」
スージー「静かにして。頭が痛い」
ヨハネス「今の言葉は何故かきつく感じる」
シャドウ「ただいま」
ヨハネス「シャドウ、いいとこに来た!なんかテンションあげてくれ!こんな空気の重い雰囲気は耐えれない・・・」
スージー「うっ・・・」
フォルテ「どしたの!?」
スージー「頭が・・・痛い・・・」
フォルテ「シャドウ」
シャドウ「あいよ。スージー、大丈夫か?」
と言いつつ、シャドウはスージーの頭を撫でてやった。
スージー「・・・・・・///あ、ありがとう。なんでだろう、なんか安心するなぁ」
シャドウは黙ってフォルテにアイコンタクトをした。フォルテも返した。
シャドウ「(フォルテ、今回の原因は?)」
フォルテ「(多分、ヨハネスの大声だと思うよ)」
シャドウ「(やはりな)」
そんな会話をしながらシャドウはスージーの頭を撫で続けた。
シャドウ「スージー?顔真っ赤だけど?」
スージー「な、なんでもないよ。ほんとに」
シャドウ「???」
そのあと、シャドウとヨハネス、スージーとフォルテに分かれて食糧確保に向かった。

シャドウ、ヨハネス___そこらへん
シャドウ「それ毒草だ」
ヨハネス「え!?こんなにうまそうなキノコなのに?」
シャドウ「それは確かイッポンシメジだ。シメジに見えるが、裏のひだを見てみろ」
ヨハネス「あ、ピンク色だ」
シャドウ「だろ」
ヨハネス「お前いつの間にそんなに山菜採ったんだ?」
シャドウ「コツコツとな。松茸にシメジ、パパイヤ、ゼンマイ、栗、自然薯って言う山芋とか、やまぶどう、リンゴ・・・その他色々」
ヨハネス「・・・」

スージー、フォルテ___近くの川
フォルテ「ねぇ、スージーって、シャドウの事が好きなの?」
スージー「フォルテ!いきなり何よ」
フォルテ「だって、頭撫でられてた時スージーったら顔真っ赤になってたよ?」
スージー「・・・誰だって頭撫でられたらちょっとは赤くなるでしょ」
フォルテ「隠さなくてもいいじゃん」
スージー「も、もう」
フォルテ「ふふ」