ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 伝説の戦い ( No.7 )
- 日時: 2011/12/23 16:56
- 名前: コウタ (ID: gOBbXtG8)
あれから鍋を食べて元気を出した4人は、開けた場所へ出ていた。
フォルテ「あそこって・・・」
スージー「エクスオアシスじゃない?」
シャドウ「エクスオアシス?」
ヨハネス「砂漠のくせに水が豊富で、産業があまり発展しないまま豊かに暮らす人々が印象的な町だ。カウボーイ達の憩いの場だな」
フォルテ「あとね、あそこには凄腕の剣士がいるって話だよ!?」
シャドウ「剣士?」
スージー「なんでも、黒い服を身にまとって、身の丈ほどの大剣を駆使するらしいよ?それでいて動きが素早くて・・・」
シャドウ「んだ?そいつは・・・」
ヨハネス「俺が知ってる。そいつは確かマーティンだ。過去に何度か面識があるんだが・・・」
シャドウ「どした?」
ヨハネス「いや、なんでもない」
フォルテ「それに・・・なんだろう。お祭りなのかな?さわがしいよ?」
シャドウ「違うな」
ヨハネス「何故断言できる?」
シャドウ「簡単だよ。あんな悲鳴の聞こえる祭りがあるか?」
ヨハネス「確かに・・・じゃあなんだ?」
シャドウ「この気配・・・・・・・・・・・・・・・黄泉の亡者?」
スージー「えぇー!?そしたらまたガルンがいることになるの?」
シャドウ「団体で黄泉の亡者が現れたら、大体、いや、必ず近くにガルンがいる。それにあんな悲鳴が聞こえてきたら絶対何かがある。そして霊感のある僕には亡者の気配を感じ取れる。ここから数百メートルはあるであろう、あんな遠距離から気配がしたら相当な数がいるに違いない」
フォルテ「じゃどうするの!?」
シャドウ「気付かれてもやばい。身長に近付こう」
そうして数分後・・・
シャドウ「いた・・・!」
そこにはイルズ村で起きた時と同じ殺風景があった。が・・・
ヨハネス「なんだ・・・?」
シャドウ「黄泉の軍団が・・・」
スージー「まさかの・・・」
フォルテ「押されてる?それも一人を相手に・・・」
ヨハネス「一人が軍団を相手に善戦だと・・・?あいつまさか」
シャドウ「マーティン・・・?」
シャドウの言葉は当たってるとしか言いようがなかった。
マーティンの特徴と「あの人」の特徴は見事に合致する。
ガルン「き、貴様・・・何者だ!!」
マーティン「俺の名はマーティン。漆黒の覇迅・・・」
ガルン「く、くそ・・・引き上げるぞ!」
マーティン「ふう・・・」
ヨハネス「おい、マーティン」
マーティン「久しいな。ヨハネス。その後ろの者は?」
ヨハネス「お前から左順に、シャドウ、フォルテ、スージーだ。ガルンを追う旅のお供だな」
マーティン「シャドウと言ったか、お前、どこかであったことはあるか?どこかであったような・・・」
シャドウ「初対面のはずだが?」
マーティン「思い過ごしならいいか」
ヨハネス「俺達はガルンを追っている。あいつを憎むのならお前も俺達と一緒に来い。効率がいいだろ」
マーティン「言われずともだ」