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1章

1話『朝』
・秋池 持久(Akiti Ziku)視点

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不思議な夢だった。

不気味、と言っても良い程に。


時計を見る。
6時…36分。

…早すぎた。
もう一度寝よう。

布団に潜り込むと、

夢で見た空間___
といっても白いだけの空間だが___が脳内に浮かぶ。



眠いのに、寝られない。


欠伸をする。
布団を出る。
カーテンを開ける。

無表情のままで、それらを行う。


空は晴れきっている。


キュルルルル…

腹が切なく音をたてる。


それを無視して部屋を出た。


着ているものはそのまま、サンダルを履いて。

家を出る。


____この時間なら、あいつがいるかな。


だらしない格好で歩く秋池 持久からは、

やる気も元気も微塵も感じられなかった。