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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 神的少女は殺戮がお好き【オリキャラ募集中!】 ( No.14 )
- 日時: 2011/09/04 16:37
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: aiwVW5fp)
「もう! 往生際が悪いんだから!」
ドンッ。
「うわぁ〜!」
叫び声をあげて、十数段ある階段を転げ落ちてゆく。それを、二人はただただ呆然と見ることしかできなかった。
「う……そ…でしょ。そんな…」
優美は、出来始めの涙をためながらつぶやいた。たまっていた涙が滴り落ちる。へなへなと地面に座り込むと、朱里も横で座り込んでいた。静かな桜の木の下には、十数分前までいた校門近くの声が聞こえる。朱里は決心したように顔をあげ、手首をつかんだ。
「行こう。」
「え?」
「先生に言いに行くのよ。正直に言わなくちゃ、刑だって軽くならないよ? それに、殺人犯として生きるの、いやじゃない。」
「うん……」
「ほら、立って。行くよ」
優美は涙を浮かべながらも、手をつかまれて渋々ついていった。職員室からは、コーヒーの香りが漂ってくる。とりあえず、担任を呼んだ。
「失礼しまーす。高園先生いますか〜?」
「ああ花園さん、どうかしましたか?」
「実は……優美が奏を階段から落としちゃって———その———救急車呼んでもらえます?」
男性新米教師は、困ったような顔をした。
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