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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 神的少女は殺戮がお好き ( No.33 )
- 日時: 2011/09/18 17:20
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)
番外編1 神的少女は探られている
旧校舎裏に、二人の少女がいた。セミロングで黒髪の少女は制服を着ていて、ツインテールの少女は私服を着ていた。
「ねえ、闇。あんたってさぁ、優美のお隣さんでしょ、優美の情報持ってる?」
「うん、もちろん。私ね、いつも授業サボってるけど、その分情報量は計り知れないのよ?」
「そう。じゃ、決定的写真は持ってない?」
「持ってるけど……タダじゃあげられないわね」
闇は、人差し指と中指で写真をつかむと、ひらひらと揺らした。それに合わせるように、ツインテールが揺れる。
「こっちは、優美の親友、朱里のある衝撃的言動を録音したテープがあるけど?」
園香は、テープをふった。
「それでいいよ。交渉成立」
「オーケー、頂戴。」
二人は、持っている写真とテープを交換した。
「そういえばね、私ニコ厨なんだけど、そこで気になる動画が出回ってるの。調べてみなよ、『動画 人殺し』で検索すれば出るから。」
「ありがと、見させてもらうわ。この情報って、タダ?」
「サービスってことにしといて。」
「ふぅん。まっ、いいモノが手に入ったし、そんじゃぁね」
「またねぇ〜」
二人は、くるりと背を向け合うと、軽い足取りでその場を去った。歩くたびに揺れる二人の髪は、太陽の光にあたってつやが出て、きらびやかに見えた。それと同じように、心の中も、きらびやかなような気がする。
番外編1 結
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