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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 神的少女は殺戮がお好き ( No.42 )
- 日時: 2011/09/24 13:57
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)
一時間後———
「なんでこんなに時間がかかるわけ!? 信じらんない! 親切にもほどがありすぎるわ!」
「樹奈さん落ち着いてぇ〜親切少女ですからぁ〜」
「ふんっ、まあいいわよ! どこまで親切すぎるんだか……でも、あんましいい情報はなかったわね。」
記憶少女———樹奈は、怒りの表情を引っ込められずにいた。それを流星は、顔を引きつり、苦笑いしながら見ていた。
「一時間で済んでよかったと思うべきですぅ〜三時間とかだったらぁ〜確実に樹奈さん壊れてましたぁ〜」
「私は壊れないわよ!」
「ひゃぁ〜怖いですぅ〜」
流星は、意外に怖がりらしい。だったらここに来ない方が良かっただろうに。樹奈はそう思いながらも、目の前にある任務を見つめていた。
「私には、無理だったんですかねぇ〜」
「何が?」
「神的少女ですぅ〜私は怖がりで、引っ込み思案で、内気だったのにぃ〜———」
樹奈は、頭の中に流れてくる記憶を読み取った。流星は死神少女で、元は犯罪、その前は親切少女だったこと。そして、たくさんの人を殺して、たくさんの人を助けて、善か悪かわからない人物なのだということを。
- Re: 神的少女は殺戮がお好き ( No.43 )
- 日時: 2011/09/25 17:08
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)
「『相部優美の死の真相、現死神少女花園朱里を探れ』か……」
そうつぶやいてみた。つぶやいてみると、文字を見ただけでは湧かなかった疑問が、次々に湧いてくるようになった。
(死の真相なんて、分かり切ったことなのに。何故調べ直す必要があるの? 時間の無駄じゃない。上は何も話してくれないし…私がなんでここに来たのか、分からなくなる。)
樹奈は空を見上げた。空は青く、雲一筋も見つからない。そんな晴天の中、暗闇をさまよう謎があった。
番外編 2-1 結
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