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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 神的少女は殺戮がお好き【第四章更新!】 ( No.74 )
- 日時: 2011/10/13 19:46
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)
「死神少女になるには、まあ、他の神的少女たちも同じなんだけど、天界の許可を得なくてはいけないらしいの。天界は神や女神がいて、神が少年たち、女神が少女たちを決めているんだって。その前にも難関があってね、天界の幹部たち、つまりは神の一つ下に当たる神たちのことだけど、その人たちの了承を得てから神に通されるの。私はそこは突破したけど、まだ女神の元へは行きついていない状況、ってわけ。」
「ふぅん、じゃあ、私は優美を殺したことでなったわけじゃないの? て言うか、天界って何?」
「違うよ。優美を殺したから、死神少女のバランスが崩れたの。その責任を取って今死神少女でいるのよ。天界は、神や女神がいる、この世界の頂点の場所。 」
「変な話。じゃあ死神少女を殺せば、誰でも死神少女になれるのね。他の神的少女は駄目だけど。」
「そういうこと。よく知ってるじゃない。」
「インプットされているの。優美を殺したときに、ふっと柔らかな感触があって、浮かんだような気持ちになって、気付いたらインプットされてた……ってこと。」
「私は、成績優秀だから、知識をくれたの。」
「成績優秀だったっけ?」
「死神少女として成績優秀だってことよ!」
「そこ! しゃべらない! じゃあ花園さん、この問題解きなさい。」
二人は、会話に乱入してきた先生に注意されて、首をすくめた。しかも、朱里は苦手な文章題を解くことになった。
「最悪!」
そうつぶやいて席を立った朱里は、黒板へと歩いていった。
第四章 結
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