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第14話　「顔文字」

「じゃあ、霧柄、緑チャット絶対来てよ!」

「はい、は〜い」

私、天崎 伊万里。
最近、心友と緑チャットにくるよう約束してるの。
あと、会話で顔文字を使うのもハマってるの。

私は緑チャットを開いた。

私のペンネームは「野薔薇」
霧柄のペンネームは、「さいか」

あ、もう霧柄入室してる。

私も入室しよっと。


【野薔薇さんが入室しました】

さいか「お、野薔薇!こん♪」
野薔薇「(o゜▽゜)o　☆こんちゃあ☆♪」
私は顔文字を使った。
さいか「アハハ、可愛い顔文字。本当に野薔薇顔文字つかうの上手いよね」
野薔薇「えへへ♪そんなことないよ〜(´∀｀*)ポッ」

・・・・・・

あれ？ち、沈黙？

野薔薇「さいか〜？」

なんか・・・まずかった？

さいか「野薔薇・・・なにさっきの顔文字・・・めっちゃ怖かった」

めっちゃ怖かっ・・・た？
私、照れの顔文字使ったはずだよ・・・？

野薔薇「何が怖いんかしらんけど、私照れの顔文字使ったんだけど・・・」
さいか「いや「(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル」の顔文字使ってたよ？」

こんなの、使うわけがない。


野薔薇「きょうなんかおかしいよ・・・。私、退室するね」

【野薔薇さんが退室しました】


こんなの・・・霧柄のウソだ。
こんぐらいで脅えちゃダメだ。
たまたまのバグだ。きっと。

私はダブを閉じた。

あれ？壁紙に変な顔文字が・・・。

壁紙に顔文字なんてつくっけ？
・・・あれ顔文字が動いてる。

削除、削除・・・


すると顔文字の目から血が出てきた。

どんどん顔文字が増えてく。
ウィルスだ。

もうこのPC古いんかな・・・。
私は素早くシャットダウンした。


え・・・何もしてないのに・・・勝手に電源付いた。

なに？顔文字つかいすぎるとこんなことが起きるの？


もう、顔文字なんて使いたくないよ・・・。






END