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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 戦慄の夜想曲 ( No.2 )
- 日時: 2011/09/21 13:14
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: lkF9UhzL)
とある夜のことだ。 一人の男が、死んだ。
死因は悪魔との契約により、魂から肉体やら命やらが引き剥がされたのが最も適当な説明だろう。
ただ、これでは事態を知らぬ人間には混乱を与えかねない。
順を追って、説明するとしよう。
「そうだな」
ボクは、幼馴染を助けるため、自らの全てを投げ打って彼女を助けたんだっけ?
馬鹿なことをしたとも思っている。 ただ、後悔はしていない。
ボクはボクらしく、死ねたと思うから。
魂は、電子機器に例えるのであれば基盤に当たる。 そして、命は電池で、精神は回路。 そして、肉体はその力に
その三つの単純で複雑な仕組みによって人間は成り立っているのだ。 そして今のボクは、力の行き場を、失った基盤。 動く事ができなければ、喋る事は愚か、呼吸すら必要ない。
あの頃は……
「夢の無い、眠りに落ちていたんだっけ?」
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