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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 駄菓子屋てる ( No.10 )
- 日時: 2011/10/08 19:01
- 名前: さゑ (ID: s3nHTWkq)
続きです
「・・・、食べてもいいの?」
てるは、こくりとうなずきました。
ひなに差し出されたのは、塩とといた卵、大根の葉などが入った、とてもぜいたくな雑炊でした。
「いっ・・・、いただきます!」
ひなは、大きな器によそった雑炊を、よほど腹が減っていたのか、ぺろりと食べてしまいました。
ひなは、椀に残る米粒を、ぺろぺろと舐め始めました。
それを見たてるは、空になった椀に向かって、そっと手を広げました。
「・・・、いただきます」
ひなは、てるの作った雑炊を、おなかいっぱい食べました。
塩の香りが、ひなの鼻をくすぐり、ひなはその匂いを、空気と一緒に吸い込みました。
久しぶりに、温かい飯を食べれた事で、ひなの表情は大分と、変わったものでした。
「嗚呼、てるの雑炊はうまかった、今まで食べた飯より、断然うまかった」
ひなが飯を食い、うとうととし始めました、ふっと、やわらかくて香りのいい布が、ひなをつつみました。
「双子は嫌?」
てるの、桃色の唇が、桃色の喉奥が、ぱっと跳ね上がり・・・。
てるの声が、ひなの耳に、初めて響きました—
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