ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 月と復讐とチャットルーム ( No.24 )
日時: 2011/11/26 17:13
名前: 久蘭 (ID: uWXzIoXb)

4.

「懐かしいなあ…。」

「うん、久しぶりだ。」

朝乃と真夜は、いきなり感慨に浸っている。

望美、朝乃、真夜の三人は、R高校文化祭に来ていた。

正門から入ったところには楓の木が植えられており、真っ赤に紅葉している。

「ねえねえ、最初どこ行く?」

「高3のにいったら?二人が高3だった時に、高1だった子がいるじゃない?」

「あ、確かに。」

三人は同意し、高3の出し物、計8個を回ることになった。

++++++++++++++++++++++++

演劇や喫茶店、ミュージカルなど、三人は高3の出し物を回っていった。

「よし、あとひとつ!!この『MAPLE HOUSE』に行ったらおしまい!!」

朝乃はそう言うと、マップを見た。

「よし、行くよ!!」

元気いっぱいの朝乃に、望美と真夜はついていく。

廊下をまっすぐ行くと、オレンジや茶色が基調の外装をした教室が目に入った。

「あれあれ!!『MAPLE HOUSE』!!メープルのお菓子が食べられるんだって!!」

甘いものに目がない朝乃は、興奮した様子で言う。

望美と真夜は苦笑し、朝乃と一緒に中に入った。