ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 月と復讐とチャットルーム ( No.54 )
日時: 2012/01/24 11:09
名前: 久蘭 (ID: uWXzIoXb)

6.

朋崎は確信した。

この間の滝の予想は、間違っていないと。

滝の渡した書類に、あらたなマーカーが2か所ひかれた。

「原谷 和也」
「原谷 麗音」

ほぼ間違いないだろう。この辺の一連の事件の犯人は、同一人物だ。

そう思いながら、朋崎はある4枚の写真を机に並べた。それは、殺害現場に残されていた血文字の写真だった。

「R」「E」「F」「R」

この血文字は何の頭文字なのか…それも、この間滝が見つけてきてくれた。

今回の事件の被害者が、10年前に飛行機事故で亡くした人物、その、頭文字だ。

朋崎は頭をかかえた。

このままでは、恨みと恨みの連鎖が、止まらなくなってしまう…。

「…陸斗、どうすればいい…?」

朋崎の口から、そんな言葉が出た。

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とあるマンションの一室。1人の青年が携帯をいじっていた。

…朔矢だった。


DATE 11/29 21:37
FROM 香織
SUB クリスマス

クリスマス、予定入っちゃった…。
ちょっと早いけど、12/14は空いている?


携帯に、そんな文章が表示されていた。

朔矢はくすりと笑う。何も知らないで…。まったく、香織は。


「いいよ」


それだけ打って、返信した。

そして、作哉はパソコンを開いた。

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短い…ですけど、6.はここで終わりです。