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９．月達の最期

「連続殺人犯　逮捕される」

新聞の一面を飾る、大きな記事。

読みながら、朋崎は手が震える。

「…ばかやろうが。」

このメディアが。何にもわかっちゃいない。

彼らがどんな気持ちで…どんなに苦しんだかなんて、この記事からは伝わってこない。

殺人とはそういうもので、メディアとはそういうものだ。

「…辛かったな、朔矢君、望美ちゃん…。」

二人がそろって自首してきたのは昨日だった。信じられなかった。夢であってくれ。そう願った。

しかしこれはまぎれもない事実で、彼らがこれから拘置所に行って死刑となるのは、おそらく事実となってしまうだろう。

望美ちゃんに関しては成人式も迎えられず…２０歳で国によって殺されてしまう。周りからも「殺人者」として見られ、理解者を無くして死んでいかなくてはならないのだ。

















…もう、僕たちのようなことをする人がいないように…

















お願いします。

















それが朋崎の聞いた、朔矢と望美の最後の言葉だった。

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ごめんなさい…(・_・;)
やっぱり「最期」になっちゃいました…(・_・;)