──────Prologue 黒の扉。それは、凡庸を非の聖地へと誘う入口。 黒の扉。それは、此岸にない器量を与える神。扉を開ける方途。知能の低い餓鬼でも容易にできる。 ─鍵穴に‘鍵(コード)’を差し込めばいい─そうすれば、扉は鴉色に染まり、やがて勝手に拓くだろう。扉を開けるかそれとも否かそれはあなたのご自由。 もし、開けるのならば覚悟しておくといい。 一瞬で、全てが変わるから──────