ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 【参照500突破】RPGごっこ 【オリキャラ募集中!】 ( No.91 )
日時: 2011/11/20 08:44
名前: 更紗蓮華 (ID: 9uhgIwvd)

「はあ……」

本日二度目の深いため息。
女子の圧力から逃げた先の廊下は、暴れる男子達やきゃあきゃあと噂話に花を咲かせる女子たちで、騒がしい。
廊下の壁によりかかり、しばらくぼーっとしていると、ここでも女子たちがじっとこちらを睨んでいるのに気がついた。

「ほら、あいつだよ」
「信じらんない、大して可愛くもないくせに」
「年増な男女のくせして、よく橋本君と一緒に居られるよね」

…………。
これはいたたまれない。外も大して変わらんじゃないか。
というか、よく見ると噂話をしているのは女子だけじゃないっぽい。
男子はヒソヒソと耳打ちしあいながら、ニヤニヤと面白がるようにこっちを見ている。

「……逃げよ」

またもあたしは呟いて、人気のないところを目指し、駆け足でその場を去った。


「……はあ」

本日三度目の……って、もういいか。
たどり着いたのは、一階の廊下の端っこ。
ここには木工準備室と普段は使われない会議室ぐらいしかないから、いつも人気はまるでない。
先生に見咎められないよう、周囲を窺いながらたまに走ってたから、ちょっと体が火照ってる。
……いや、全く疲れてはいないんだけどさ。あたしはさっきと同じように壁によりかかり、長々と息を吐いた。

「でさー……」
「うわっ、マジかよ!」

ん? と、階段の奥辺りから、男子達の声が。しかも、そのうち1人は……。

(え、橋本君?)

いや、別に彼がここで話してようが、あたしにはなんの関係もないんだけどさ。
というか、ここでちょっかいかけたら、それこそあの女子たちに目ぇつけられるし。
だけど……ふーん、あいつ、こんなとこにいたんだ。通りで、廊下に姿が見えないと思ったよ。

「で、黒羽ったらさ……」
「ギャハハハ、ウケる!」

……うん? なんか、今あたしの名前が出なかった?
一体何の話をしてるんだろ……気になる。あたしは、そっと声のするところを覗き込んでみた。



またも短く終了。うう、軽くスランプかも……。