プロローグそこには殆どと言っていいほど何もなかったあるのは地と草とそして寝転んでいる兵士の姿肩には重そうな殺人の道具がずっしりと背負われていてその兵士の逞しさが伝わってくるようだった傍らには一丁の回転式リボルバーと ぱんぱんになったリュックサック……遠くに影が揺らめいた兵士はなんらかの気配を感じ取り素早く行動にでる——刹那 兵士の身体は大地の塵と化していた