ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 密室小学校 ( No.18 )
- 日時: 2012/03/06 18:11
- 名前: うりゅー (ID: eDPPsGjZ)
「なあ、そういや、先に来る教師に俺たちがいたら怪しまれないか? 生徒は校門の開く8時以降からしか入ることはできないんだぞ?」
「確かに・・・」
校長が先に7時前にくるんだっけ・・・ それなら、最低でも1時間は隠れてないといけないな。でも、たぶん無理だろうなぁ・・・ 前に、先に来た教師は必ず、念のためで見回りするらしいし。
ああっ!もう・・・ どうしようかな・・・
「なぁっ!」
「ん?どうした翔迩」
翔迩が、何かを提案をしたかのようにみんなに呼びかける。
「あのさ、校長が学校にくるということはさ、一応門の横の小ドアの鍵は校長が持っていて、職員室の鍵かけのところにその鍵がひっかけられて、この学校からでることができるんじゃねぇか?」
そうだ!その手があった!校長が見回りしている間に鍵を取って、この学校から脱出することが出来る!
たまには頭の回転がいいな!ナイスアイデアだ。
あれ?翔迩がいい提案をしているのに・・・なぜか、島野と奈乃華と優太の3人は難しい顔をしてる。別にいいじゃないか。何か不満でもあったのかな?カンペキなのに。
「おい、優太。なんでそんな難しい顔してんだ?この作戦でいいじゃないか。」
俺、いいこといった!
「何を言ってる?これは無理に違いない。」
「は?俺の考えた作戦がダメってのか?」
「ちがうよ。翔くん。この作戦は、一応できるはできるんだけどね。」
「問題なのはその後・・・」
あ!そうか!可能は可能だが、抜け出した後が大変なんだ!
「わかった!そういうことか!」
「よし。じゃあ言ってみろ。阪本。」
よし。
「あのよ。鍵をとってぬけだすのは、いいけどよ、また出た後に鍵を戻すのは無理なんだ。それは、鍵をもとの場所に戻すこと。この職員室は最上階の4階。ダッシュで往復しても5分はかかる。なんたって校長は、1階ごとに職員室にもどってくるからな。確実にできるわけじゃない」
「そのとうりだ。」
「どこのだれがそんな校長先生の日課の個人情報の入れ知恵したんだろうね〜♪」
合ってはいたけどよ・・・奈乃華。そんな返答はないだろ!その入れ知恵の張本人は純平なんだよ!なんか聞いた俺も悪人っぽい立場にいるじゃん!
まぁ、怒っても無理ないか・・・
「じゃあ、どうすんだよ。俺もうかんがえねぇぞ。」
翔迩はもう案はないのか・・・じゃあもう、あのゲームみたいなのに参加するしかねえじゃねぇか・・・
(そうみたいね・・・)
ん?島野からのテレパシー?そっか。心を読むならそんなこともできて当然だな。
「よし。優太。もうこのゲームに参加しよう。」
「そうだな。それしかない。」
「本当に大丈夫なのかよ!?俺、もうこええよ!」
「しょうがないんだ。」
結局、俺たちはこのゲームにのってあいつの作ったやつを探すことになった。
しかし、俺はまだ、このゲームの本当の恐ろしさは知らなかった。