ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 密室小学校 ( No.25 )
日時: 2012/03/24 22:14
名前: うりゅー (ID: eDPPsGjZ)


ガラララ・・・・・


「し・・・失礼します・・・?」
「お。来たか。」


俺たちは、あの事件の後、そのままその事件を放置して、結局はここまで来てしまった。
なぜかは知らないが、紙を持っているだけ家庭科室に入ることが出来た。
純平が妄想的に、「たぶんJPSがついてるんだよ」と言っていたので、一応はそうということにしている。

優太は、もう家庭科室に来ていて、一人で何かを探っているようだった。


「なぁ、優太・・・」

「どうした?圭哉。 具合でも悪いのか?」


向こうは、俺が少し不安気に言ったことから、心配していてくれている。これも、夜にいろいろあったから少しは信頼できる同級生に近ずいたからなのかな?

いや、でも今はそんなことじゃない。
あの奈乃華の事件のことだ。
これも、あの7人の中でもリーダーで浮いた存在の優太に言わなきゃいけないような気がする。

「あのさ、実は・・・」


ガララっ

「おっはー!みんないるー?あ、みんなじゃなかった。5人中の3人だねー☆あはは」

「「・・・・・」」

俺が言おうとしたとたんに、奈乃華が戻ってきたので、俺たちは二人一緒に黙りこくった。

「実は、・・・なんだ?」
「いや。なんでもないよ。今度にする。」
「そうか。」

純平が断った。
しかし、優太は何も違和感を感じていない。

そんな中、また、あのアナウンスが鳴り出した。


{阪本、桐野、垣真、多茅羽。4人とも、よくぞ来てくれた。それでは、次は、この家庭科室でのゲームのルール説明をする。}

「またかよ・・・」
「もういいのにねー」
「さんざんだ」
「やりたくない」

みんなの文句が、この家庭科室中に響き渡った。
そんなことより、この放送って、ほかの教室には聞こえていないのか?そこが一番心配するところなんだけど。 しかも、思いっきり俺の名前言われたし・・・まぁいいや。

{・・・・・まぁいい。ちなみに今回のゲームは、この家庭科室に隠されている、ある言葉の書いた用紙を探してもらう。
 紙を見つけて、そこに書いてある言葉を声に出していってくれ。すると、防御がかかり、30分後にでる自動消滅装置を防げる。
 しかし、今回も用紙の数は人数よりも少ない。3枚だ。
 そして、用紙には我々が少し仕掛けをしてある。それではな}

長い説明をして、あいつは放送を切った。
しかも30分て・・・ もう授業始まってるじゃねーか。
しかも仕掛けって何だ?


「おい、まずは全員、どうやって前の課題をクリアしたかを言わないか?」
「えっと、俺たちは聞きまわってたら偶然いたんだ。ちょうど二人。」

優太の質問にうまいこと、ノンフィクションで純平が答える。こういうところは正直な方がいいよな。 さぁ、奈乃華。とっとと本性を現しやがれ!

「なのはね、途中で翔くんとはぐれてしまて、そのときにみつけたの!」


な、なななな・・・・・

なんてデタラメをうったえてくるんだ!?

まさかここまでくるとは思っていなかった・・・
これが唯奈の言ってた、女は怖いってやつか・・・


「俺はいきなり島野に、ワケもわからずそいつを譲られた。それだけだ。まぁ、全員こんなものか。それじゃあ、こんな与太話も終わりにして、例の用紙を探すか。」
「そうだねー」


「ちょっとまった!!!」

いきなり純平が、机を叩いて大声で言った。



「この中に、・・・・ 裏切り者がいる・・・」