ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 密室小学校 ( No.31 )
日時: 2012/04/12 19:05
名前: うりゅー (ID: eDPPsGjZ)

「おいおい・・・どういうことだよ!何で俺なんだ!?」

「もちろん、ここで落とすって言ったからだよ? そんなことより早くゲームを始めよっか♪ よーい、スタートぉー!」


さっきの奈乃華の発言によりかなり戸惑っている純平。
なぜか冷静に何か考え事をしている優太。
そして、裏切り者の奈乃華。

奈乃華がゲームの開始をしきる。
そもそも、紙が俺、優太、純平で先にとったらどうするんだ?
もし、俺か優太が遅れたら、奈乃華の純平を落とす作戦も破滅する。もしかしたら、優太も奈乃華もその作戦を考えているんじゃないか?

「おい・・・圭哉・・・」
「何だ?純平」
「俺、本当にどうしよう・・・」

やっぱり、奈乃華のターゲットにあっさりなったからか・・・
今の純平はやけに戸惑ってるな・・・
よし。ここは親友としての底力をみせてやる。普通に相談に乗ってやるか。

「どうしたんだよ?純平。なんなら相談にのるぜ?」

俺は歯を光らせて聞く。
今の俺、結構輝いてねぇか?
はははっ!

「え・・・?厨二病になったのか・・・?」
「そっそうじゃねぇよ。とにかく用件を言え。」

親友に厨二病って言われた・・・

「あ・・・あのさ、」
「うん・・・」
「あのな、とにかく今から俺がなんと言おうとノーリアクションだぞ・・・」
「うん。分かったから早く言えよ。」
「ああ、俺、・・・紙・・・三枚見つけたんだけど・・・」


!!!


「おいっ!ノーリアって言ったろ!何でそんな目玉飛び出てんだよ!」

まさかの・・・
こうくるとは思ってもいなかった・・・この
じゃああとは優太に伝えるだけでよくねぇか?
それで奈乃華は御臨終ってワケだ。案外あっさり見つかったんだな・・・
いや、そういや純平は昔っから探し物系のゲームや家に隠してあるへそくり見つけたりなどよくやってたからな。こういうものが隠してある場所はもうわかってるってわけか。

「おーい!優太!紙、三枚見つけたからこっちにこいよ!」
「わかった。じゃあ、あとはその紙をどうにかするだけだな。」


純平が優太を呼んで男三人集まる。

「で、これがその例の紙だ。」

純平が三枚の紙を出す。この紙をどーたらこーたらして、そのでてくるなんだっけ、文字を喋ってうんぬんかんぬん・・・

「じゃあ、誰か案とか出してみたらいいんじゃない?」
「そうだな。じゃあ、誰か提案的なのを・・・うわぁぁぁぁ!?」
「多茅羽っ!?」

うわぁぁぁ・・・
びっくりしたぁ・・・
今の俺、心臓バクバク鳴ってるぞ!?

あ、先に紙だけもらっておこう・・・

「純平、紙だけ先にとっておくぞ。みつけてもらったお礼ということで、この飴をやる。すぐとけるから今から早めに食べておけよ。」
「あ、・・・ありがとう・・・」

いいなぁ・・・飴・・・
俺も先にみつけてたら飴もらえたんだろうなぁ・・・

「じゃあ、残りの一枚はなのがもらっておくね☆」
「えっ?」


純平が飴の包みを開けて口に入れたすぐに、奈乃華は残りの一枚、純平の分の紙を取っていった。