ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 密室小学校 ( No.37 )
- 日時: 2012/05/10 20:39
- 名前: うりゅー (ID: eDPPsGjZ)
「来たぞ!奈乃華!」
俺は優太と一緒に空き教室に入る。
って・・・
「誰もいねぇっ!!」
「当たり前だ。」
「は?」
「5年6組の3時間目の授業は体育だ。それに後片付けの多いハードルや球技。俺たちは早く終わったからいいが、みろ。運動場」
ばれないよう、窓を開けずに運動場の方をのぞく。たしかに、5年生らしき体形の人がいっぱいいて、後片付けをしている。
ちくしょう・・・俺は情報不足なのか?
「なぁ、優太。何でそんなこと知ってるんだ?」
「そりゃぁもちろん、敵の情報調査だ。こういう状況では、敵の情報をより多く知っていたほうがいいんだ。」
・・・・・
くそっ!これだから優等生はっ!
なんでそんな自分の立ち居地が有利につく情報の得方思いつくんだ!?
俺はアホなのか!?バカなのか!?
「その顔では・・・お前、まさか何も考えていなかったのか?授業中ずっと桐野のことを?」
「あっ!・・・」
「図星か・・・坂本でも少しは作戦を考えてくるとは思っていたんだがな・・・」
・・・・・
この優等生めっ!
図星突いて自分が賢いからそんなことすぐに思いついたんですーってようなこと言うなよ!自己中優等生めっ!
どっかのアニメでみたことのあるぐるぐるメガネのガリベン君かよ!?他にもいろいろいるぞ!?ドラ○もんのデキ○ギくんとか・・・!ムカつくなぁ・・・
これだからメガネ優等生は・・・
それにしてもこの教室・・・かなり広い。1年は俺の学校だけ毎年数が増えてるのに。ここを使えばいいのに。一番広いんじゃないか?きれいな透明の窓に新品の椅子や机。また、一つの新しい疑問が生じたな。
「もうすぐ多茅羽が来るころか?」
優太が独り言のようにつぶやく。このセリフはツイッターには投稿できないな。お前はまだ甘い!
「おっはー!二人とも、いるよねー!」
「うわぁっ!?」
いきなりガラッとドアが開いたのでめっちゃびくりする。おいっ!ドアはゆっくり開けろよなっ!
これだから元気ムードメーカ系は・・・
「ねぇねぇ、まだあの指令きてないのー?」
奈乃華が陽気に聞いてくる。どんだけマイペースなんだ。アイツ。
「まだきてない。まぁ、3人集まったのでじきじきにまた放送でもくるだろう」
そんな奈乃華にもかかわらずに「一応」のように優太が対応する。どんだけ真面目なんだ。アイツ。
「{それでは3人とも、今回はここでまた新たなゲームをしてもう。しかし、前とは違って、全員残ることもできるし逆に全員消滅することもある。この広い空き教室に、カギがいくつもある。5個集めたらでることができる。全部で30個。制限時間は40分だ。今回は難しいぞ。あとヒントをやろう。一人で5個以上取って、他の人を落とすこともできるぞ。それではな。}」
ながっ!もう少し短く説明しろよっ!
っておい!
「なんでもう二人とも鍵探し始めてんだよっ!?」
「早く見つけなきゃいけないんだよ?」
「多茅羽の言うとおりだ。死ぬんだぞ?」
「うう・・・」
二人とも俺を攻めてくる。あるいみイジメだっ!心が痛いよぉっ!
「なぁ、・・・坂本・・・」
「なんだよ?優太」
優太が俺にポツリと話しかけてくる。なんだ?
「お前は、10個以上取れ。必ずな。」
「は?」