ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 密室小学校 ( No.42 )
- 日時: 2012/06/12 17:27
- 名前: うりゅー (ID: eDPPsGjZ)
「後は俺に任せろ!知ってるだろ?鍵の4個くらいよゆーにみつかるさ」
「お前、なんでいろいろと事情知ってんだ?」
「話は後だ!」
なにかしらか、どこからもでてきたのかわからないまま、純平は話を後にした。
みるかぎり、鍵のことも少し前までに起こっていたことも全て知っているような顔だった。
純平は、鍵の場所を知っているかのように、ゲームをしているかんじで鍵を探している。スラスラと鍵を見つけ出すそれは、いつもの遊んでいるときの純平のようだった。
強気になっているのか?
しかし、もうここは純平に鍵探しを任すことしかできない。
俺は時計をみた。あと、1分しかない!
「純平!ああと1分もないぞ!いそげ!」
「ああ、いそがなきゃな。でも、すぐに見つけ出せる最後の一つはもうわかっている!」
そう言いながら、純平は俺を指差した。
わけもわからず、俺は、
「は?なに言ってんだ?」
「だーかーら、お前が持ってるんだよ。前の家庭科室で紙もらったろ?じつはそこにあと一つの鍵の場所が書いてんだ。気づかなかったのか?」
「・・・」
時間がない。俺はとっさに紙をひらげて読んだ。
「{鍵の場所:君のポケットの中だよ!}」
音楽室の暗号の字と同じ書き方の、汚い文字だった。くそう!
なんかあの王様ピエロの謎のヤツうざい!早く殴りたい!
確かに、ポケットの中に鍵はあった。10個揃ったが、なんかむなしい。
「とにかく、早く鍵さそーぜ。時間ねーぞ?」
「あっ、そうだな」
俺たちは、ドアに無理矢理貼り付けられている30個の鍵穴の10個に、急いで鍵をさした。
ドアは、すぐに開いた
もう、出たときは本当にギリギリで、テレビにでもでている、なんていうか、達成感?いや、違うな。とにかくすごかった!
まだ、授業中だったため、俺たち二人は、廊下をしゃがんで移動。腰いてぇ。
まだ、時間はある。俺は、純平を連れて、人目につかなさそうな場所に移動して、純平から例のあのことを聞きだすことにした。
「ここなら、問題ないよな じゃあ、純平。さっきのこと、全部教えてくれ。」
「そうだな。じゃあ、まず、あの優太からもらった手紙の内容を思い出してくれ」
手紙?うーん・・・
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実は、桐野にやったあの飴は、島野からもらった。
島野が自分で脱落する前に、渡されたんだ。あの飴の詳しい細工は、まだ言えないが、じきじきわかるだろう。
それと、俺は一応今の間多茅羽の能力を自分にコピーしている。だから、多茅羽の能力の細工はほとんどわかっている。これを考えると、この手紙だけで全部教えるのはよくないからだ。
だから、教えることが出来るのももう、ここまでだ。
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「あ!そうだ、飴!」
「そう、それだ 俺が今ここにいるのは、その飴が理由なんだ」
「よし、じゃあ、その詳しい理由を教えてくれ」
「わかった」
あの飴にはどんなしかけがあるんだ?
俺が考えているうちに、純平の、なが〜いなが〜い、だる〜いだる〜い回想話が始まった。