ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ココロ 【オリキャラ募集中】 ( No.2 )
日時: 2011/10/27 21:03
名前: 優音 ◆XuYU1tsir. (ID: 4z3SNsbs)

第二話 検査


暗い


暗い


闇の中


一筋の光さえも


届かぬ


この


暗闇


ここは


どこ?




ピ-------------------------


耳障りな機械音が鳴り響く



うるさい


うるさい・・・


その音


嫌い


止めて・・・


止めて!



ゴポッ

妙な音がした
その途端、機械音が止まる


「№004、意識を取り戻しました」


冷静に画面に向かって言い放つ白衣の女
画面には、浅黒い肌をした黒いスーツ姿の男がいる


『了解した。すぐに使えるか?』
「それは無理ですね。前回と同じ能力が使えるのか分かりませんし、何より記憶が残っているか分かりません」


相手の男は、なるほど・・。とつぶやいた
男は、女の後ろを見る
そこには、もがき苦しんでいるような人が、水中に沈められている
ソレを見て、顔をしかめる


『出してやらないのか?』
「そうですね、もうそろそろ出していいコロですね」
『うむ・・・』
「用件はそれだけでしょうか?」
『あぁ・・・。ではまた連絡する』
「お気をつけて」


通信が途絶えた
女は一つのボタンに手を伸ばし・・・水中に沈んでいる奴を見る
中の奴は苦しんでいるのか、手で周りのガラスを叩き始めた
一回、二回、三回・・・
回を重ねるごとに、徐々にガラスにひびが入る
女はソレを見て、ためらわずに左上のボタンを押した


「!!!」


その途端、水中にいる奴に変化が起きた
眼をカッと見開いて、ガラスを叩かなくなった
女は冷静に構え、紙とペンを取り出した
女の鋭い瞳がキラリッと光った


「生体機能の検査・・・電流を流します」


そう言って手前のレバーを引いた