ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ココロ 【オリキャラ募集中】 ( No.103 )
- 日時: 2012/10/11 20:40
- 名前: 優音 ◆XuYU1tsir. (ID: AKehFwYl)
“ごちゃまぜなんでも大会☆”
「はーい、今頃になって走者の発表だヨー」
Aグループ
1、手李拏
2、神埼桜
3、亜寫夢凪
4、シェーミ
5、神宇アリス
Bグループ
1、ブロック
2、蓮印遥
3、泡沫
4、扇綾音
5、神条柩
Cグループ
1、夢星朱亜
2、幽
3、紫羅季
4、ニコラス・フラメル
5、白狐
「みんなどんな作戦なんだろうねー?ってワケで考察をしてみたよー!第一走者をモニターでチェックしながらしてみよう!」
「・・はぁ」
元・解説役の泡沫はため息をついた
「今トップを走っているのは手李拏クンだねー。その次に梅干ちゃん、ブロックって続いてるね」
「・・考察は?」
「泡沫クンに解説兼考察係を任せる」
キリッと効果音のしそうな彩女の顔に、内心引いたのは秘密だ
「・・・やはり、人間兵器で男である手李拏がトップなのは当然の結果だろう・・・。しかし、その次に人間が、まぁ博士だが・・・博士が人間兵器を退けて二番を走っているとは・・・気に食わない」
「ハイハイ、やっぱり私がやるネー!」
泡沫の方をポンポンッと軽く叩く
それを嫌そうに振り返り、肩に置かれた手を払おうとするが・・
「・・ふざけんなよ、守谷?」
冷たい声で苗字呼びをされ、肩に置かれた手に力がこもる
「・・・・・・・・・・・」
「はい、素直!じゃあ私が解説&考察をしてあげよう☆」
________あぁ、この博士イタイな・・
この場にいた全員が思った
モニターには現在トップである手李拏が写っている
その隅っこに、朱亜、ブロックが写っている
「あ、ブロックだ」
嬉しそうな声が上がる
幽博士だ
「・・・こんなに離れてるのに良く分かるな」
隣にいる遥が言った
「え、うん。僕の視力かなりいいから」
ニコーと笑う幽の回りに、花が見えたのは幻覚だろう
「・・あぁ、でもこの距離で見えるのはかなりすごいと思うぞ」
「遥よ、私にもあれくらい鮮明に見えるぞ?」
「お前・・・今くらい面外せよ」
「私は外さぬぞ・・・?」
「え、蓮印博士見えないん?」
幽が遥に驚いたように尋ねた
遥は当たり前だろう、といった
まぁ、当たり前といえば当たり前だろう
おかしいのは幽なのだ
人間兵器の白狐は別として、幽は人間
それなのに・・
この距離、ざっと100m先のモニターに写っている、隅っこの小さいブロックが見えるのだ
ちなみに何故こんなに離れているかというと、第一走者がスタートしたときに彩女に後ろへ下がるように言われ、その通りに行動するとボタンを押す彩女の姿が見えた
悪い予感はしたんだ、みんな
すると床から鉄格子がはえてきてあっという間に牢屋が出来上がった
その中に入っているのだ
「ねぇねぇ、なんか悪いことしたみたいだね」
と、アリスが陽気に言った
「えぇ・・まぁ・・・」
「綾音ちゃん、笑って笑って!」
引きつる笑いを浮かべる
「・・ねぇ、君。もう少しこっちにおいでよ」
紫羅季が誘う
相手はニコラス・フラメルだ
なぜか彼は牢屋の隅っこに一人でいる
こちらに背を向け、鉄格子に額をくっつけている
「ううん・・。僕はここでいいんだよ」
振り向かずに返事をする
「・・・そっか。でもいつでもおいでよ」
「ありがとう」
会話が終了し、紫羅季はモニターに目を凝らす
ニコラスは紫羅季を肩越しに見やり、ため息をついた
「(博士が多い・・・ムリだよ・・)」
ニコラスはコツンと鉄格子に額を当てた
「おぉっと!トラップが発動したーっっ!」
彩女がマイクを片手に叫んだ
「引っかかったのは・・・なんとトップを走っていた手李拏クンだー!」
「トラップは・・・通路を阻む大きな岩」
「さぁ、このトラップを突破できるか!?」
「手李拏なら片手でいける」
牢屋の中から凪が言った
「岩っっ!?ンだよこれ!コレがトラップか!?」
手李拏が叫ぶ
大きな岩は通路にピッタリとはまっている
このままだと前には進めない
戻って違う道を進もうかと考えたが、そんな時間は勿体無い
それに、手李拏には人間兵器ならではの能力がある
「オラァァァァァァァァァ!」
片手で思い切り岩を殴る
ドゴッ
岩に穴が開いた
いつもなら粉々になるのだが、手李拏もそこまでバカではない
自分が通れる穴をを開けたのだ
つまり、他の走者がここをもし通ったときに、自分の通れる穴を開ける時間を稼ぐことができる
「よっしゃあ!ざまあみろ、魔神!」
そういって手李拏は穴を通った