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Re: ココロ 【オリキャラ募集中】 ( No.166 )
日時: 2013/04/20 09:16
名前: 優音 ◆XuYU1tsir. (ID: TQfzOaw7)

第三十話 参加



「よく言ってくれたな!」

遥がニコラスの肩を叩く。

「今は少しでも味方が・・仲間が必要なんだ!」
「あぁ、必要だろうな・・・。特に“人間兵器”が」

隣で白狐が力強くうなづく。

「では改めて仲間、だな。これからよろしく頼むぞ?」
「は、はい!よろしくお願いします!」

白狐の言葉にニコラスは照れ笑いを浮かべて頭を下げた。

「じゃあこれから説明に・・・」

バンッと扉が開いた。

「私も混ぜろ」

彩女が笑みを浮かべてそこに立っている。
遥はニッと笑った。

「内容を聞かずに参加するのか?彩女」
「フン。そのために来たのだろう?」

腕を組んで遥を見据える。
肩をすくめて遥は白狐を見る。
白狐はうなづいた。

「分かっているではないか」
「馬鹿にするな」

仮面の下では笑みを刻んでいるのだろう。
意外とこの二人は合うかもしれない、と心の中で遥は思った。
ちなみに、ニコラスも同じ事を思っていたりする。

「仲間は多いほうがいい。幽は・・・」
「新羅も参加するさ」

彩女は自信満々に笑みを浮かべた。

「へぇ・・。その根拠は?」

意地悪く遥は問いかける。
しかし、彩女は動じない。

「貴様が絡む、ということは“あの人”に関わることだろう?なら、新羅は必ず参加する」

彩女の瞳は揺れずにしっかりと遥を見つめている。
遥も彩女を見返し、ゆっくりとうなづいた。

「さすがだ、彩女。“あの人”の後輩として認められた力はまだ衰えていないようだな」
「当たり前だろう」

誇らしげに彩女は微笑んだ。