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第十四話　わがまま　



「だからぁー・・・面倒なことはやりたくねぇんだよ！」


一人の幼子がソファの上で怒りをあらわにしている
その相手は、赤い白衣のようなものを身にまとい、飴をなめている


「別にいいじゃんかぁー、わがまま言うなぁー」
「いやいや、あんたには言われたくねぇよ！」

ビシッと突っ込む幼子
それに笑いながら、博士____夢星朱亜は口の中でいちごミルクキャンディをコロコロと転がす


「ま、とりあえずお願いね〜」


ヒラヒラと手を振ってその場から立ち去ろうとする朱亜


「あ、コラアァァァァァッ！オレはやらねぇっつてんだろうが！」
「はーい、わがまま言っちゃだめですよぉー」
「だからアンタに言われたくないッ！」
「ではまた任務完了後に☆」


トンッと窓から飛び降りる朱亜
幼子は窓に駆け寄る
別に心配しているわけではない
ただ・・・


「窓から出るんじゃねぇよ、夢星ィィィッィィィ！！」
「キャッハァ〜☆バイバァーイ♪」
「コラッ！怒られんのはオレなんだよ、ボケェ！」


怒鳴り散らすがすでに朱亜の姿はなく・・・
幼子はドガッと壁を殴った


「あんの、わがまま博士がぁぁー・・・・」


































「覚えてろよぉぉっぉぉぉぉぉぉぉ！」


叫ぶ幼子
先ほど幼子が殴った壁には、大きな穴があいていた