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第二十五話　かつての同房



爆発があちこちで起こる


「どうした、№004」


相手の右手が壁に触れた


「・・・飛べ」
「チィッ！」


№004はその場から飛びのく
そして両手を胸の前でクロスする
瞬間、壁が爆発した
飛んでくる破片をクロスしている手が自分の体へのダメージを減らす


「・・・守備型か？」
「教える義務はありませんね」
「・・・構わない。吹き飛ばすまでだ」
「吹き飛ばす・・・少女の言うことではありませんね」


ため息をつきながら№004は言った


「少女？失笑だな・・・少女型（ガールモデル）だ」


言い直し、右手を№004に向ける
№004は笑う


「これは・・失礼しました・・・」


クスクスと楽しそうに笑う


「つれないんですね、№002」
「同じ博士によって製作されたかつての同房だ・・・破壊はしない」
「わぁ、嬉しいなぁ」


お互い間を取る


「・・・なぜ先輩のいるここに来たの？」


№004が真剣な表情で問う


「・・・先輩がいるからここに来たんだ」


№002は表情を変えずに答える


そして


ほぼ同時に床を蹴った










「記憶が残っていて良かった・・・」


少女はつぶやいた


「でなければ・・・」






「私はあなたを破壊していた」





凛とした声で少女は言い放ち、奥へと進んだ