ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 世界と一緒。 ( No.19 )
日時: 2011/12/08 17:08
名前: 結城柵 ◆ewkY4YXY66 (ID: khvYzXY.)
参照: やっぱり短い

【存在自体否定さえ超重力肯定】

「何が言いたいんです?」
「そのままの意味だよ。世界は本当に君といることを望んでいるのか?君といることが世界にとって本当に幸せなのか?そもそも、君は本当に世界を愛しているのか?」
 おじさんが、真っ直ぐに僕を見た。僕は笑みを浮かべて頷く。
「当たり前ですよ」
「本当に、か?」
 強く問い返してきたおじさんに対し、ぐっ、と言葉に詰まった。
 世界が本当に僕といることを望んでいるのか?
わからない。けど、世界は僕を呼んで、求めてくれる。
 僕といることが、世界にとって幸せなのか?
わからない。けど、世界は僕の傍で笑みを向けてくれる。
 僕は本当に世界を愛しているのか?

…そうだ。愛してる。
すべてから守って、すべてから遠ざけて、自分で壊してしまいたいくらい、愛してる。
細胞の一つ一つまで、僕は世界を愛してる。
疑う余地なんてない。僕は世界のために生きてる。世界を愛してる。

誰が否定できるの?この愛を!