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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 世界と一緒。 ( No.21 )
- 日時: 2011/12/09 07:17
- 名前: 結城柵 ◆ewkY4YXY66 (ID: khvYzXY.)
- 参照: 参照100突破らしいですぜ、お嬢さん。それなのに今回と言ったら。
【存在自体否定さえ超重力肯定 3】
僕は、小さくため息をついた。
「おじさん。そうやって、自分を正統化するために世界を使うの、やめてくんない?残念すぎるよ」
わざと煽るように笑ってみる。口止めがしたいんでしょ、貴方は。
「!?」
突然、二の腕が熱くなる。鋭い痛みと、裂けた服の下から流れる赤色。
あ、何切られたの?…まずいんじゃないか?
うっすらと感じた生命の危機は、おじさんの目をみた瞬間、確かなものへと変わった。
目が据わってやがる。口元に浮かんだ笑みがぶれてみえる。
あの時と、同じ顔。
「さあ、竜胆君」
蝉の声が、二重に、重なって聞こえる。
赤色と白色が、白いからだが、嬌声が、僕を呼ぶ声が、セミの、蝉の声が、なきごえがさけびが
うるさい、うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいっ…
「あ、ああ嗚呼あぁあぁあああァっ!」
せみがわらいながらないふをふりかぶったのがみえた。
せみがわらいながらせかいをこわしたのがかさなった。
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