ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 世界と一緒。 ( No.35 )
日時: 2011/12/20 15:49
名前: 結城柵 ◆ewkY4YXY66 (ID: khvYzXY.)

【星野終里ってDQNネームだと思うの】

「ごめん虚木!神代に呼び出されたって?…大丈夫だった?本当にごめん!」
 その日は風邪欠だったはずなのに、どこから聞いてきたのか、星野が全力で土下座してきた。
別に星野が悪い訳じゃないのに、その全身全霊をかけた見事なスライディング土下座といったら。
思わず、小さく笑った。根がいい奴なんだろうなぁ。
「うん、僕は大丈夫。だけど、世界が心配」
 僕の言葉に、どいうこと?と首を傾げた星野に話してもいいものか、と考える。
まぁ、でも星野の情報網はかなりアテになるし、もしも僕に何かあったとして、世界を任せられるのは星野と、相方の刻野くらいだろう。
「…神代ってさ、中学の時、世界につきまとってた奴なんだよ」
「うわ、中学の時からストーカーかよ」
 僕の言葉に、星野は眉を寄せたけど、落ち着いていた。多分、予想の範囲内だったんだろう。
「よーし、わかったよ虚木!おわりさんにまっかせっなさーい!」
 にぃ、と笑った星野は、女子というよりも、いたずらっ子や、猫を思わせた。
しかし、なにする気なんだ、コイツは。