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Re: 不幸の手紙 ( No.12 )
日時: 2011/11/26 20:18
名前: 天深 ◆mC9k.RUh6o (ID: 0TKZoCaZ)

#2

「おい、春葵!芭那!」

朝、登校中
2人の後姿を見つけ叫びながら近づくと
不思議そうな顔をしながら振り向いた芭那。
春葵は…

「なんだよ、海人〜。そんな大声で!」
と、少し嬉しそうな顔をする。

朝から大声を出すなんて、俺は珍しいからだ。

そんな春葵を軽くスルーして、携帯の画面を見せながらいった。

「たぶん、2人がいってたチェンメが届いたんだ」

2人は驚愕していた。
けど、その驚愕はどこか…曇っていたんだ。

「…サボるぞ」

春葵が、いつものうざいほどの笑顔じゃなく
真顔で俺と芭那をひっぱってどこかへ連れて行った。

「は!?ちょ…」
「海人…。」

俺が、春葵の手を振りほどくのと
消えそうな声の芭那がとめた。

芭那の表情はすごく曇っていて
どこか、恐怖もあった。


春葵の家へついた。

「おま、親…」
「…いないよ。」

苦笑をして春葵がいった。

「俺の親、前しんだからさ。祖母とかたまに来るけど、ずっと家にいる事はないんだ。
 ・・・・てか、こんな話どうでもいいんだよな」

そういいながら、座った。
俺もつられて座る。

芭那は横でちょこんと座り、俺の服をつかんでた。