ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.53 )
- 日時: 2012/03/17 15:25
- 名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)
……
『ふう…やっぱり此処が一番落ち着くなぁ…。』
ウォーカーが自分の家に入り、座り安堵している。それを見ていた2人も安心感が湧いてきた。
「やっぱり、自分の家が落ち着くんだな。」
『当たり前じゃん。』
と、言う他愛も無い会話をかわし、ウォーカーは席を立つ。
『と、言うわけで…どうする?』
「どうするって…何が?」
疑問を疑問で返す。返されたので少し戸惑ったウォーカーだが直ぐに言葉を発する。
『どうするって…、休まないの?』
そう、巡達は式也に捕まらないようダークサイド校の螺旋階段を最上階から1階まで、一気に駆け下りてきたのだ。戦闘の疲れもあるというのに走って降りてきたので、彼らの疲労は半端ないだろう。
「休むっつったってよ…、何処も宛てねーじゃん。」
「む、確かにそうだね…。」
『…僕の家にでもいる?』
「迷惑だろ。」
「そうだよ!」
『…何?実は休みたいけど僕の部屋じゃ落ち着かないから迷惑っていう口実をつくって別のところで休もうぜみたいな言い方。』
ウォーカーは後ろ向き思考が少し酷すぎるような気がする。
「いやいやいや、思ってねーよ!?」
「どうしたのウォーカー君、急にネガティブになって。」
お前はポジティブすぎる。
『別に…つかれてるからかな?』
「理由それかっ!」
本当に他愛も無い会話をしていると、扉を叩く音が聞こえる。ウォーカーは小声で、しかし確かによっこいしょ、と言い扉の近くまで行く。
そのよっこいしょを聞いていた2人は、
「おい、美優聞いたか?」
「聞いたよ啓一君…。まさかウォーカー君、見た目は子供だけど本当は50歳とかだったりして…。」
「いやぁ…流石にそれは…せめて40代だろ…。」
『君達、僕をいくつだと思ってるのかな?』
背後からとてつもない殺気が来ているが、美優は気付かず、巡だけが彼の殺気に気付き、
「お、落ち着けウォーカー!!な、な?」
必死に宥める。しかしウォーカーはそれを無視、美優に
『ねえ、外に困ってる人がいるよ。』
「困ってる……人?」