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Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.59 )
日時: 2012/04/14 14:46
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)

                   ……

「はあ……。」

「啓一君、ため息つくと幸せ逃げるよ?」

『死合わせになるよ?』

「死と隣合わせとかいやだなぁ…。」

———ため息の原因はお前らだろ!!!

巡はそう叫びたくなるが我慢。そう、何事も我慢が大事だ。今は、ロンリーを探すため手あたり次第に地域の人に声を掛けている。しかし、有力な情報はまだ手に入っていない。

「うーんまさか死んだとか?」

「なんて物騒な!!」

ルナヴィンは顔を青くして言う。仕方ないだろ、と巡は前置きをし、

「だって俺殺し屋なんだからさ。」

「!」

ルナヴィンは驚いた顔をする。巡の事を殺し屋と思っていなかったのだろうか、再びルナヴィンは巡から距離をとる。

「…………。」

余計な事を言ってしまったか。まさか再び距離をとられると思っていなかった巡は、冷や汗を流し、ルナヴィンを見つめる。

———こう言う場合どうしたらいいんだ!?

「ウォーカー、どうしたらい……………?」

い、と言おうとしルナヴィンの前を見ると、ウォーカーの姿がない。何処へ行ったのか。ルナヴィンに聞いてみると、

「あぁ…ウォーカーは多分一人で聞きこみに行ったんだと…思うけど…。」

おどおどしく答える。一人で聞きこみとは、自分たちのことを足手まといだとでも言うのか。なんだか巡は無性に腹が立ってきた。

「何だよウォーカーの奴。俺達が協力してやるってのによ。どう思う美優?」

突然話題を振られたので、え?と首を傾げるが、内容が聞こえていたのでうん、と前置きをし、

「もしかしたら、ウォーカー君私達に協力して欲しくなかったのかも。」

「……何だってそんなことを。もしかして俺らのことウザがってるとか?」

「いや…ウォーカーはそんな事思う人じゃないと思うけど………。」

ルナヴィンが会話に入る。

すると、

『あぁ、いたいた。ちょっと情報持ってきたんだ。』

ウォーカーが小走りでこちらへ来た。