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Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.64 )
日時: 2012/05/25 20:13
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)


                   ……

「おい!ルナヴィン!おい!!」

急に怯え始め、ルナヴィンは今もこちらを向いてはいるが震えている。瞳孔が開き気味になっているため危ない、ととれる。しかし、疑問が出る。

何故…急に彼が自分たちに怯え始めたのか。先刻まで、少し巡に怯えていたが、今のような怯え方では断じて無い。異常なほど先刻と比べ怯えている。

「ウォーカー、一体これは…。」

巡はウォーカーの方を向く。ウォーカーはルナヴィンを見、

『…これは…不味い!僕のせいだっ………』

「ウォーカー?一体どうし…。」

た、と言おうとした時、ウォーカーはルナヴィンに近づきながらもテレパシーを送ってくる。

『拒絶…反応だよ。脳への影響がよほど酷かったんだろうね…どうして彼はちゃんと言ってくれなかったんだっ…しかも"大丈夫"なんて言って…。』

ウォーカーはルナヴィンに歩み寄る、がルナヴィンは近寄ってくるウォーカーに対し背後に下がる。2人の距離は縮まらない。それどころか、広がってきている。

『ルナヴィン…。』

ウォーカーが手を伸ばす。つかめ、という意味を持っているのだろうか。しかしルナヴィンはつかまない。それどころか手を背後に位置させた。どうやら手は掴みたく無いらしい。

「おい嫌われてんぞ。」

『五月蝿い!元はと言えば…全く。』

「何だ!?俺のせいなのか!?」

ウォーカーが愚痴愚痴言ってきているが、ルナヴィンはまだ怯えている。しかも2人が言い合いを始めた結果、余計に怯えてしまった。

すると、一つの破裂音が聞こえた。

巡とルナヴィンは音の正体を知るため音のした方をみる。

そこには…うつ伏せになって倒れているルナヴィンと、腕組をしてたっている美優がいた。