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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.84 )
- 日時: 2012/08/09 15:08
- 名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)
……
「どういうことだ……、これは……」
巡が不思議がっていると、風鈴がそれに気付き、
「貴方……何時の間に武器を…!?」
と、別の意味で驚愕していた。
ルナヴィンは冷静な目つきで、こうウォーカー達に言い放った。
「あれは"時を止める者"のみが使用できる特別な剣なんだ。どうして彼らしか使えないか分かるかい?」
当然、答えなど分かるはずが無く、皆は首を横に振るが、柄を持っていた巡は違った。
———さっきルナヴィンが"時を止める者"のみ……って言ってたな。何でだ?普通じゃ使えないっていうのか…………普通じゃない能力……まさか…っ!
そう思って、風鈴に感ずかれるより先に時間を止める。するとどうだろうか。時を止めた瞬間柄から剣が出現し、青白く光っている。
「そうか、分かったぞ。この剣は時を止めているだけ使えるんだ!だから普通の人たちには使えないのか……」
まじまじと見てみる。青白い光はどこか吸い込まれそうな輝きを放っており、時折大きくなったり小さくなったりしている。動きがあるのだ。
———だがしかし……時を止めてるときだけっていうのはちと不便だなぁ……俺はそんなに時間を止めてられないし、第一静止している相手に攻撃をするのは性に合わないな……。
とりあえずは、風鈴に向かって剣を振り下ろす。すると、青白い斬撃が放たれ、風鈴の目の前で静止する。これは確実にあたるルートではないか。
しかし斬撃と風鈴の間には約一メートルある。彼女なら避けられることもないだろう。それより驚くべきは斬撃が出たと言うことだ。
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