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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Dear. ( No.11 )
- 日時: 2011/12/17 03:18
- 名前: ヵほ (ID: WRKciX17)
「お姉ちゃん、今日もあれある?」
「うん、あるよ」
あれとは一体なんだろうか?
亜理紗ちゃんの問い掛けに頷く天使はベッドの傍にあった紙袋を漁り出す。
「はい」
そして缶ジュースを取り出し、亜理紗ちゃんに手渡した。
「ありがと! あのねあのね! このジュースとっても美味しいんだよ!」
ジュース片手に俺に向き返った亜理紗ちゃんは
少し興奮気味にそう言った。
「はいあげる!」
そして半場強引に俺にその缶ジュースを押しつけると、飲んで飲んでと急かしてきた
「頂きます……」
俺はピーチ味と書いてあるパッケージを見ながら思った。
俺、ピーチ味苦手んだよな。
だが亜理紗ちゃんに飲めと急かされたことや
ジュースをくれた張本人が天使のような人だったこともあり
やけくそで口にジュースを注ぎこんだ。
「…………美味い」
俺の口から出てきた言葉は、自分でも信じられないような言葉だった。
あんなに嫌いだったピーチ味(というか桃)のジュースを美味しいと思えるなんて
世紀の大発見かもしれない。
あくまで俺の中でだけどな。
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