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Re: 【ペンは剣よりも強し】感想求む!! ( No.14 )
日時: 2012/02/07 21:42
名前: 清村 (ID: vgnz77PS)



「リヴァ…なの?は、はじめまして!!」
「いいのよそんな頭下げなくても!」


莉緒はリヴァ、大人の女性を目の当たりにして
目を丸くしている
エリア5世が喉の調子を整えるように、会話に入り込んできた


「とりあえずオルデン国の行こう。おそらく彼も向かってるよ」
「彼?…あ、沃哉?」
「ヨークの?会ってみたいわ、ヨークにも、沃哉クンにも」


リヴァは沃哉というワードを口にするたびに莉緒をちらちらと見る
そのちらちらみると莉緒を見るリヴァを莉緒は目で怒る


「とりあえず東。東に行こう、ちなみに、剣奴が道中にいっぱいいるから気をつけるように」
「わ、わかった…そういえば、エリア5世様は筆人なんでしょ?戦わないの?」
「……」


エリア5世はその質問に答えなかった
答えたくなかったのだろうか





「なぁヨーク」
「なんですか?」
「莉緒達も、ここ(アッバース)に来てるのかな。同じ時空印にのったし」
「おそらくそうでしょう。しかし何故私達だけ、別々になったのでしょうか」
「笑うなよ」


ヨークは笑いながら喋る
別に珍しくないことのようだ


「エリア5世様の時空印は呪われています」
「呪われてる!?いったい誰から…」
「エリア3世様です」
「…はぁ?身内!?ウソだろ!?」
「らしいです。あくまでも噂です。エリア5世様の時空印は、たとえば先ほどエリア5世様の使用された時空印【エテモ】、の場合は目的地に性格に行けない、ということです」
「はぁ…まったくやっかいなやつだ」


完全に孤立してしまった
歩くしかない


「歩きましょう。剣奴はたくさんいますが、魔法を覚えたんです」
「そ、そうだな…」


もはや自分は常人では無かった
魔法が使える
変な印が描ける
変な世界にいる
隣に美青年がいる
理不尽すぎる
今、すぐにでも大きな声で叫びたかった
俺は墨川沃哉だ、ちゃんとここにいる、と


「剣奴って何種類いると思いますか?」
「どうしたんだ?いきなり。そんなの…3種類ぐらい?かな」


突然のヨークの質問に戸惑いながらも
沃哉はしっかりと答えた


「ハズレです」
「じゃ、じゃぁ何種類なんだよ?」
「それは…」


ドーン!!!!!


突然地面が揺れた
地面の中から何かが出てくる揺れが来た
長い胴体をもった、ヘビのような剣奴が現れた
腕がたくさんある
6本ある
くせに、一組の腕は腕組みをしている
四本の剣


「正解は、不明です。いまも剣奴は増え続けています。様々な種類が開発されています」
「か、開発!?」
「まだ詳しいことは言えませんが」


ヨークの体が深蒼色に光り
沃哉の手に収まるように筆に変身した


「…さっさと来いよ!!」