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Re: 【ペンは剣よりも強し】感想求む!! ( No.15 )
日時: 2012/02/08 20:52
名前: 清村 (ID: vgnz77PS)



もうすでに、筆人として戦っていた
でももう引き返せないと思っていたから
早くこの長い夢から覚めたかったから
ひたすら戦うしかなかった


「…っく!!」
『今回の相手は手ごわいですね…特徴もまだはっきりしてまっせんし」
「守護の印【止水】!!…っで、あいつの攻略は見つかったのか?」


沃哉は必死に印を書いては守り、印を書いては守りを繰り返し
必死に抵抗している


『でもおかしいですね…あの異変型ヴァリア
「異変型って!?…何が、【アクア・イクス】!!何がおかしいんだ?」
『式を使ってこないんですよ』
「…門もつかってたアレか」


すると、異変型剣奴の一つの剣が光り出した
紅色に光っていた


「グォォォォォォ!!」


異変型剣奴の光る剣が振り下ろされる
ゴォッと音を立て、大きな炎の刃が飛んできた


『沃哉!!』
「守護の印【止水】!!」


沃哉の前の印から大量の水の柱が現れる
その炎の刃は
五大元素の優越関係によって
水の柱によって消された


「あいつの基属性は[炎]か?」
『…どうでしょう』


異変型剣奴の剣が二つ光り出した
蒼色と翠色に光っている


『…う〜ん…』
「どうしたんだ?ヨーク」
『もしかすると…』
「え?」


剣奴は蒼く光る剣を投げてきた
地面に突き刺さる
間欠泉のように大量の水が吹きあがってきた


「み、[水]!?守護の印…」


沃哉の印を遮るように水が襲ってきた


「な、なんだ!?【アクア・イクス】!!」


こちらに向かって飛んでくる水は間一髪、沃哉の目の前で爆発してはじけ飛んだ


「うっ!!」


しかし、あとから見えない斬撃が沃哉を襲う
腕から、頬から血が出てくる


『大体目星がつきました』
「な、なにがだ…いってーな…」
『先ほどの斬撃は[風]です』
「なっ!?」
『あの剣奴は属性をたくさん使えます。見たでしょう?炎の刃を飛ばせる、あれは【炎撃エンゲキ】です。剣の突き刺さった所から水が噴き出す、あれは【憤水フンスイ】です。そして最後のアレ、見えない斬撃は【鎌威太刀カマイタチ】です』
「…まじか…」


異変型剣奴は残りの剣を振り上げた


「ということはあとは[天]か[地]か…」
『賭けですね。でももし[天]で、しかも[雷]だったら死にますよ完全に』
「…それでもいい」


沃哉の目はしっかり前を向いていた
自覚したようだ
自分が戦いの戦禍の中にいることを
剣人、剣奴と戦う筆人であることを


「…守護の印【禁水】!【禁水】!!【禁水】!!!!」
『そ、そんなにシンタを使っては…』


地面に突き刺さった剣と、異変型剣奴を水の箱が覆った、そしてもう一回り大きい水の箱が、異変型剣奴を覆った
剣奴の剣が白く光っている


『[天]!!』