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Re: 【ペンは剣よりも強し】 参照100突破!!感謝です!! ( No.18 )
日時: 2012/02/11 22:49
名前: 清村 (ID: vgnz77PS)






「へぇ…あなたが直々にお爺様に頼まれて、私たち筆人を探しているのね?それはすごい…」
「だろ?僕はオルデン国を守る王様になるんだ。そのために、君たちを探しているのさ」


エリア5世と莉緒とリヴァはずっと東へと歩いていた
オルデン国はまだ先のようだ
同じ景色がずっと続いている


「莉緒、エリア5世様の言ってること信じてる?」
「!!!…し、信じてるわよ!!」
「…」
「ほ、本当ですって!!信じてますエリア5世様」
「いいよ別に気を使わなくても…」
「(めんどくさいな…)」


別に気まずくもなく、険悪でもなく
かといって軽やかな空気でもなかった



「さっき戦った剣奴、あれはエリア5世様でも何型か分からなかったよね…」
「そうなんだ、剣人の国で何か異変が起きてるとしか考えられない」
「私も、あの型は見たことが無かったわ」


でもこの3人は倒したのだという





「…ま、まだ来るのかよ…」
『頑張ってください、印は止めて魔法を使いましょう』
「そんなこと…分かってる…守護の印…」
『話聞いてましたか?…』
「すこし俺に任せてくれ…」





貴様二新タナ力ヲ与エル
コレハヨークノ計ライ
守レ、護レ、ヨークノ計ライ





「…フッ」


沃哉は少し笑っていた
剣奴30体に対してシンタを大量に使い
スタミナもやばかった
のこり5体が、沃哉を囲むように回り込んでいた
沃哉の筆、ヨークが深蒼色に光り出した


「奴を殺せ!!もうへとへとだぞ!!」
「おぉぉぉぉぉぉ!!」


一斉に飛びかかる


「守護の印【水陣】」


沃哉は静かに印を足元に描いた
そして、印の中心の紋章を足で踏む


「な、なんだ!?」
「グワァァァァ!!」


その瞬間、半球上の水の薄い膜が沃哉を中心にものすごいスピードで広がり始めた
強かではないが、ものすごい力を秘めている様な水の膜だった


「やっただろ?」
『上!!魔法』
「!?守護の印【止水】!!」


しかし何も起こらない


「くそっ!!シンタ切れか…」


しかし、空中にいた剣奴は沃哉の真上にきた瞬間、灰になって消えた


「!?」
『【水陣】ですね』
「…俺は無意識に描いてた」
『【水陣】は中級印です。見えない位の水の膜が自分を守り、そして相手を蝕む。時間差で相手に影響を与える印です。ちなみに【止水】【禁水】は下級印です』
「そ、そうなのか…まぁ、休むわ…」
『…』





あの声は誰の声だったのだろう
ヨークの計らい、何のことだ…
でも今はとても疲れたから寝る
こんなに疲れたのはアレ以来だな…


アレ…?
アレってなんだ?
くそ…思い出せよ…
隣にアイツもいただろ!!
…アイツってだれだよ…