ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 【ペンは剣よりも強し】 参照100突破!!感謝です!! ( No.19 )
日時: 2012/02/12 11:48
名前: 清村 (ID: vgnz77PS)



朝が3回来て、夜が3回あった、そしてまた朝が来た
人間界で言う1週間が経った
沃哉とヨークはオルデン国郊外に来ていた


「莉緒とアギンは無事着いたのかな、でもアギンは下級印しか描けないんだろ?大丈夫なのか?」
「沃哉、エリア5世様のことをアギンと呼んでいいのはエリア3世様を始め、エリア一族のみです。それ以外の身分人種が言うと思いバツに課せられます」
「別にいいだろ?」
「知りませんよ?」


そういいながらオルデン国は見えてきた
とても大きな城壁と環濠は、剣奴を寄せ付けないためのつくりになっていて
城壁のいたるところに印が刻まれていた
おそらく環濠に溜まった水も印によって召喚された水だろう


「ここか、やっと着いたな。なんかRPGの主人公になった気分だ」
「…何ですかそれ」
「いいんだ、気にしないでくれ」
「この大きな門をくぐるには、筆人ある証拠を門番に提出せねばなりません。まぁ化身が隣にいるから大丈夫だと思いますが、一応です」
「わかった…」


大きな門が沃哉とヨークの目の前にそびえたつ
鉄?木?何かは分からないが、門に刃もってこいの物質で出来ていて
外敵から守るのに適していそうだ


「何者だ!!」
「あ、あの…墨川沃哉です…え〜用があってまいりました」
「剣奴、剣人でないことを証明せよ」


門番が怖い声を出す
いや、顔が怖いので怖く聞こえるだけだろうか


「ヨーク」
「はい」


ヨークの体が蒼く光る
沃哉の右手に筆が現れる


「よかろう、入れ」
「はい」


ヨークは変身を解き
沃哉とヨークはゆっくりゆっくりと開く門を見上げながら
待っていた
そして歩きだし、門を完全にくぐると


バーン!!!


遅く開くくせに
閉まる時は一瞬だった


「…」
「…いきましょう」
「あ、あぁ…」





「城下町って賑うもんだな。俺の街もこんな感じだったよ、夜はね。昼間は誰もいなかった」
「観光します?」
「いいのか?」
「私も同伴しますがね」
「…」


沃哉は城下町を歩き回った
時間帯的に、昼のバザーが路を挟むように開かれていた
物を売る人、物を買う人、たくさんいろんな人がいた


「この街ってみんな剣人なのか?」
「100%ではありません。特に城下町は剣人の割合が低いです。剣人のほとんどはあそこにいます」


そういってヨークは指を指す
そこには大きな城がまた、そびえたっていた


「じゃぁこの街の人たちは?」
「【魔人まじん】です」
「マジン?」
「魔法使いです」
「あーね…はいはい…」


そういえば店頭に浮いた水晶や、料理を作る人は手の上に炎を出し
そのうえで調理していた


「沃哉!!」
「?」