ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 【ペンは剣よりも強し】 参照100突破!!感謝です!! ( No.20 )
- 日時: 2012/02/15 22:22
- 名前: 清村 (ID: vgnz77PS)
聞いたことのある声がしたが
素直に振り向けなかった
「沃哉!!…クン?」
「く、窪崎!?なんでお前がここに…」
「お知り合いですか?」
「あ、あぁ窪崎 悠って言って、俺と同じ学校のやつ。小学校が一緒だったんだ」
「あなたが沃哉君の化身なのね、よろしく」
「よろしくお願いします。で、貴女の化身は何処へ…」
「ティラのこと?ティラ!!ティ…あれ、いない」
礼儀正しく挨拶をした窪崎の化身はティラと言う名前のようだったが
そこにはいなかった
窪崎はバザーの中心地、大きな時計台のある野外レストランのような所で沃哉に声をかけた
で、ティラはいなくなった
「ティラ!!」
「ん?何?悠?」
そこにはテーブルに大量の食事を置き、貪っている少女の姿があった
ティラだそうだ
「ティラ…勝手に行動しないでって言われたでしょ…」
「ごめんごめん。この人たちは?やだ、美少年」
「こっちは同級生の墨川 沃哉君、そしてこちらが沃哉君の化身の…」
「ヨークです。宜しくお願いします」
「ん、あーよろしく!!」
さばさばしている少女は大人びた喋り方をしていて
悠とは正反対の性格であった
「でさ、窪崎、なんでお前がここにいるの?あと何その格好…」
「これ?これは軍服(?)なの。特殊な繊維でできてるの。でここに来たのにはわけがあって…」
「訳?」
「話すと長くなるよ…」
そう切り出して、窪崎は喋り出した
—
人間界単位で1週間前
私はいつものように学校から帰ってたの
『悠、昨日ここで剣奴と筆人が戦った跡があるよ、シンタが乱れてる』
「そう?気付かなかった」
ティラと出会ったのはその日の5日前なの
最初は戸惑ったけど、すぐ慣れたよ
私の基属性は普通じゃなかったの
「[闇]?」
『[闇]。わかるでしょ?[闇]』
「ぱっとしないな…何度も剣奴と戦ってるけど、いつも助けてもらってるし…」
私は何時も助けてもらってた
助けてもらってたってどういうことだよ
おそらく…
おそらく?なんだよヨーク
まぁ話を聞きましょう
あ、あぁ…
妙な3人組みに囲まれたのよね
剣奴じゃなかったけど、味方とは思わなかった、当時はね
「お前、筆人だな…来てもらう」
「な、なんなんですかあなたたち…」
「いいから来い!!」
「止めて!!」
すると窪崎の手が黒色の光を放ちだした
とても光とは思えないほど、濃く、そして深い黒色の光だった
窪崎の左手には筆が現れた
「やっとやる気だしたか…行くぞ、マスクル、プリニ!!」
「デルカド中心フォーメーションか、了解だ」
「かしこまり…」
華奢な体系をしたデルガド
筋肉質な肉体をもったマスクル
そして地味なオーラをもったプリニ
「な、なんなの!?この人たち…」