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Re: 【ペンは剣よりも強し】 参照100突破!!感謝です!! ( No.21 )
日時: 2012/02/16 20:47
名前: 清村 (ID: vgnz77PS)



『悠、召喚よ』
「うん!」


私の基属性は[闇]だったけど、他にも[召喚]が出来たの


「召喚印か!!マスクル!!」
「おう!しっかり掴まれ!」


マスクルはデルガドの腕を掴み、印を書く悠の方向に向かって投げる
デルガドは魔法を唱える


「【フォゴ・イクス】!!」


爆風と共に、地面に描いた印が抉れた


「!!」
「【ソロ・カディア】…」
「!?」


悠の足元の地面が鎖のような形に変形し、悠の足首から膝にかけて拘束した


「プリニ!マスクル!」


マスクルに投げられたデルガドはものすごいスピードで悠に向かってくる
握り拳を構える


「【ヴェント・アルマ】…」


鈍い音がした
肉が、何かにぶつかる音がした
悠の右頬にヴェントの拳がヒットする
しかし悠の頬には無数の切り傷があった


「[風]!?」
『あの地味な子…』
「さっきの[フォゴ]ってゆうの?」
『【接頭語】も知らないの?』
「ご、ごめん…」
『[闇]属性の接頭語は[トレヴァス]だよ』
「あ、ありがとう…」


その時初めて接頭語の存在を知ったの
沃哉は[アクア]しか知りませんよ
あ、あれか…ってうるせぇ


「【トレヴァス…トレヴァス…」
『はぁ…【レイ】よ』
「【トレヴァス・レイ】!!」


悠の右手から重い光のひものようなものが出てきた
それはデルガドの右肩を貫いた


「き、きいてない!?」


するとデルガドが叫び出した


「わぁぁぁぁ!!」
「?どうしたの?」


デルガドの右肩はみるみるうちにしぼんでいき、干からびていく
そして灰になり、骨だけが残ったと思ったら
カランカランと乾いた音がしたと思ったら骨が、地面に落ちた
血は出なかった


「アァァァァァァ!!!!!」
「ど、どうしたんだデルガド!!しっかりしろ」
「デルガド…しっかりして、多分」
「はっ!!…あ、ある…右手がある…」


幻覚だったようだ
デルガドの口には少量の泡が


「げ、幻覚だったのね…」
『[闇]特有の能力ね」
「…なるほど!」
『?どうかしたの?』
「やっとわかったの、私の戦い方」
『見せてもらおうじゃないの』


まぁ期待はしてなかったけどね
ティ、ティラ…
嘘よ嘘
まぁ私は沃哉に期待しかしてません
は、ハードる上げるなよ…


悠は召喚印を書こうと、3人と距離を取った


「させるか!」
「よせ!マスクル!」
「そうだよマスクル…今行くと…幻」


しかしマスクルは2人の忠告を無視し、悠に向かって走り出す
そして魔法を唱えだす


「【ソロ・イクス】!!」


マスクルの足元の地面が爆発し、それを利用し、スピードが増す
そしてマスクルは悠の横腹に、その勢いを殺すこと無く、蹴りを入れる


「!?手ごたえが…な、無い」