ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 選択。 ( No.1 )
日時: 2011/12/23 23:38
名前: 赤信号 (ID: nxCracO9)

プロローグ

放課後、私立小野丘高校2年4組の教室に、2人の男子生徒。

部活でグラウンドが騒がしいのとは反対に、教室はぎこちない空気に包まれていた。
机の上には中学校の頃の卒業アルバム。そして、写真。
眠たそうに欠伸をする生徒が口を開いた。

「・・・で、何で俺を呼んだんだい?」

眼鏡をかけた生徒は口にチャックをしたかのように黙っている。
しかし、めげずにもう一度訊く。

「黙ってないで、何で俺を呼んだんだい・・・?」

眼鏡の生徒がとうとう口を開いた。

「・・・お、お前には、言わないと、いけないと、思って・・・。」

欠伸をした生徒は、「は?」と呆れ顔。
眼鏡の生徒が重たそうに口を開く。

「・・・お、俺さ・・・・・・。
 人、殺しちゃったんだよね・・・。」

欠伸生徒は吃驚と困惑の表情。
眼鏡の生徒は、ただただ彼をみつめて苦笑いをするだけだった・・・。