ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第二話 ( No.2 )
日時: 2011/12/26 15:59
名前: 森尾新他 (ID: nFA1oz.j)



 今日も朝から包丁で首を切断してから、僕は玄関の外に出された。

 「部屋の中が生臭くなるからさっさと学校に行ってきなさい」
と言われ、僕の頭と僕自身を廊下に投げ出して、扉を閉めた。

 今日はあまり笑ってくれなかった。
 むしろまだ怒りが残っていた。でも、学校だから家から追い出した。
 そんな感じだった。
 風の息吹きが、首の断面に吹いて痛いから、僕は頭を乗っけて傷口が消えるまで再生をした。
 体液が廊下に付いたままだけど、腕時計を見たら遅刻になりそうだったので、掃除せずに学校に向かう。


 僕は小学三年生。
 春休みが終わったから、三学年の一学期始業式に出た。
 僕はあまり身長が伸びないから、いつも前だ。
 出席番号順に、背の順に並ぶ時もいつも前。だから、列にするときは両手を腰に当てて、前列に合わせる。
 一歩でも前列の線からはみ出すと、先生がお母さんみたいな顔をしてお母さんみたいに怒るんだ。
 でも、お母さんの方が痛めつけてくれるから、先生はあまり面白くない。

 怒るだけで、怒られた僕の反応を喜んでくれないから。
 とてもつまらない、そんな気持ちだけ持たせて去って行くから、先生の事が僕は嫌いだ。

 そのあとの校長先生の挨拶とか、連絡とかは頭に残ってない。
 皆、話す内容が長いから、途中から良く分からなくなるんだ。
 ステージの上に立った先生とかの表情はぼやけて良く見えないし。
 始業式とかって、人生の中で一番つまらない。
 どーでもいい事ばっかで、大半がキレイゴトなんだもん。