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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 始末屋 匳 〜赤い涙〜 ( No.5 )
- 日時: 2012/01/06 13:33
- 名前: 美亜 ◆qaGOvMmkNg (ID: is8naGvj)
SCENE 2-1
龍哉「匳・・・よく聞け」
匳「何?兄さん」
龍哉は、匳の頭に優しく手を乗せる
龍哉「いいか?始末屋は、人をただ始末するだけではただの殺人犯だ。依頼があってこその、始末屋なんだ・・・いいな?」
匳「分かったよ!兄さん」
龍哉「よし、匳は頭がいいな!!・・・お母さんとお父さんの分まで頑張るんだぞ!」
匳「うん!」
母さんと父さんは、匳が3歳のときに事故死した。
それから、身内も頼れる人がいないため凛花の家に来た
なのに・・・・
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
ガラララッ!!
匳「兄さん!!!」
龍哉「来るな!!匳」
匳「今、助ける・・・」
必死に、兄さんの上に乗った鉄パイプをどかそうとした
だけど、力が・・・・
龍哉「匳!!お前には、無理だ」
匳「でも!!」
龍哉は、匳の手を握る
龍哉「お前は生きて・・・俺の分まで幸せに・・生きてくれ」
匳「兄さん!!」
凛花「匳!!行くよ」
凛花は、匳の手をつかみ連れて行こうとする
匳「いやだ!兄さん!!」
その時・・・
パッ・・
龍哉の手が、温もりが、離れた
匳「兄さん・・・?」
龍哉が、目覚めることは・・・
・・・・なかった
匳「兄さん!!!!!」
匳は、飛び起きた
匳「なんだ・・・夢か・・」
目をこすると、すこし濡れていた
匳「・・・兄さん」
あいつらのせいだ・・・
絶対に・・・
匳の目は、憎しみの色に染まっていた
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