ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: EndsStory ( No.11 )
日時: 2012/02/20 03:02
名前: WhiteTiger (ID: J1W6A8bP)

そして女神様は体を引きずるようにして、雨で氾濫している川の方へ向かいました
行かないで!若柳は心の中で叫びました
寂しかったのです 父も母もいってしまって、ずっと寂しかったのです
自分が人間だったら、走っていって止められるのに
女神様は川に身を放って死んでしまいました
あぁ、人間になりたい、人間になりたい

それから数ヶ月がすぎて、女神様のように翼を生やした人たちが林にやってきました
そして、柳に1本1本手を当てて何か確かめていました
若柳はなんだか嫌な予感がしました
とうとう彼らは若柳の所にきました 若柳に触れた者が大声で仲間をよびました
「冠を持った木をみつけたぞ!!」

その時、若柳は強い光を放って、なんと人間になったのです
人間になった彼女は、走って、奴らから無事逃れることが出来たのでした
めでたし めでたし

〜話を聴いていた少年は「変な話」とつまらなそうに言ったが、女は優しく微笑んだのであった