ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Sense Of ∀res-センス・オブ・アレス- ( No.1 )
- 日時: 2012/03/06 00:35
- 名前: ハヤシライスのハヤシは、「林」じゃない (ID: vgnz77PS)
1章:電脳と右脳
ツイ●タ—
フェイスブ●ク
世界はその鎖によって
情報ネットワークによって繋がれた
そしてここにもう1つの巨大な鎖があった
**********
【新規作成ですか?】
薄暗い部屋にマウスをクリックする音が、
キーボードのキーを叩く音が静かに響く
パソコンの白くぼんやりと光る画面に
角ゴシック体の黒文字が浮かび上がってきた
【名前を入力してください】
「うーん…名前ねぇ…中2病が出てしまいそうだなこりゃ。…イナフ、なんてどうだろうか…いや、ここは無難に自分の名前で…」
【セナカ】
彼は、戒乃 瀬中(いましの せなか)という名の男子高校生である
【次の選択肢から、職業を選択してください】
「職業か…こういうのはどうせ後で変えれるパターンだろう」
【剣士】
【容姿を設定してください】
「まぁ適当でいいだろう…」
カチッ
【ようこそ∀res(アレス)へ。どうぞ最後までお楽しみください】
「はい、がんばりまーす」
画面が暗くなった
そして少しして、また画面に光がともった
【ここは≪ドルメニア≫という世界。あなたはこの世界で剣士セナカとして一生を送ってもらいます。魔物を討伐したり、他の職業の人とパーティーを組んだり、恋愛したり…。レベルが上がればそれに応じて様々なことができるようになります】
何もない草原の画面が現れた
そこび一筋の光の柱が現れた
その光の柱が消えるとそこには鎧を着けた剣士がいた
「おぉ俺だ。これはこれで悪くないな…」
【あなたのランクは『三流駆けだしの剣士』です。そのランクで出来ることは、冒険にでる、のみです】
「まぁそうなるよな…」
【他のプレイヤーと遭遇した場合、同意の上で戦闘が始まります。もし戦闘を申し出され断る場合賠償金として所持金の2割が減りますのでご注意ください。そして戦闘に破れた場合は所持金が半分減ります】
「半理不尽だな…じゃぁ冒険に出る」
カチッっとクリックする
とりあえず瀬中その今いる草原、≪はじまりの草原≫を散策することになった
とくになにもない
「お?俺と同じプレイヤーがいるぞ…」
草原を歩いていると、黒装束を着た人がいた
頭上に緑色の星が点いている
【頭上の星は戦闘で対等に戦えるかどうかです。青は圧倒的有利に戦闘を進められる。緑は互角。黄色は粘れば勝てそうだが結構不利。赤色はもはや戦う相手ではない、ここはお金で解決しましょう。ということです】
「ということはこの人は互角なんだな…」
【こんばんわセナカです。剣士やってます】
【魔法使いのヒデキが戦闘を仕掛けてきました。戦闘を開始しますか?】
「わ、さっそくきたよ…」
誰かが瀬中の部屋に近づいてくる
ドアノブには鍵が掛かっている
ドンドンドン!!!
「わっ!!」
カチッ
【はい】
「わっ…」