ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Sense Of ∀res-センス・オブ・アレス- ( No.3 )
- 日時: 2012/03/07 21:48
- 名前: ハヤシライスのハヤシは、「林」じゃない (ID: vgnz77PS)
同刻
アメリカ
某州
4tune社 視聴覚室
カメラのフラッシュが秒速で瞬く
何台ものテレビが並び、
そして何人もの記者が並んでいる
「…であるからにして、今回は我が社と共同制作したのであります」
「他に質問はありませんか?」
すらっとした綺麗な手がまっすぐと上がった
「ではそちらのメガネの女性」
「え〜ガウス社長、∀resとの大きな違いは何でしょうか」
「いい質問だね。∀resとの違いはさっきも言いました通り、我が社が特許を獲得し、どの会社も真似することができない、かの中●でさえも、コピーできない新技術≪イスぺリンシステム≫を導入しました」
「でわ…」
「そこまで言うなら体験してみましょう。どうぞ壇上に、あ、隣の君も壇上に上がりたまえ」
メガネのスーツをきた女性記者と、体つきのいい男性記者が壇上に上がった
「これをはめなさい」
ガウスという名の社長はあごひげを触りながら
助手にあるものを持ってこさせた
半透明の青色のメガネ上のモノだった
「これは皆さんもご存じのとおり、これはIS(イスぺリンシステム)=イズです」
二者はISを装着した
「スタート」
**********
「なぁ貴壱、4tuneのゲームってISって機器が無いと出来ないんだろ?」
「ん、あぁそうだな。俺は妹がIS好きだからあるよ」
「そうか…おれはP●3と●iiしかないぞ…」
それから瀬中はすこしがっかりした様子で家路に着いた
「あ、昨日の電話だれだったんだろう…結局昨日あれから携帯に触れていないしな」
食卓に置きっぱなしになっていた携帯を開く
不在着信が12件も来ていた
非通知
非通知
非通知
貴壱
非通知
貴壱
貴壱
貴壱
………
「非通知の不在着信て怖いよな……ん?」
非通知じゃない番号があった
瀬中はかけてみた
プルルルルルルルルル
出なかった
「ただいま〜」
「あらお父さんおかえりなさい、御飯の準備できてますよ」
「瀬中はいるか?」
「瀬中?呼んできますね」
階段を上がる音がする
ガチャ
「また電気つけないで、お父さんが呼んでたわよ」
「父さんが?」
瀬中は階段を下りて居間にいった
「父さん何か用」
「いや今日な、同僚からこれもらったんだよ」
そういって真っ白な高級な箱を取りだした
「これ、IS…」
「ISってゆうのか?同僚がな、一昨日娘にプレゼントするために買ったらしいんだが、お年玉でもう買ってたらしいんだ。それで…」
「父さん!!ありがとう!!」
瀬中はその白い箱を抱えて
父の話の途中で部屋に向かった
「貴壱、貴壱!!」
「なんだ?」
「ISだ!!IS手に入ったよ!!」
「まじか!!早くしようぜ!!」
瀬中は部屋にこもった
もちろん電気は消したまま
**********
「う、うーん…」
「どうでしたか?THE∀resは」
「は、はい・・とても楽しかったですけど、お相手のあの方…」
男性記者は床で伸びている
口から泡が出ていた
「リアルでしょう?」
ガウス社長はほくそ笑む